仕事関数(しごとかんすう、: work function)は、物質表面において、表面から1個の電子を無限遠まで取り出すのに必要な最小エネルギーのこと。

定義

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 N+ 1  Etot(N + 1) Etot(N + 1) 1N N Etot(N)  V()Etot(N) + V()   W
 

性質

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μN  

 

 (T = 0 K) 

 

εF (T = 0 K) 



26 eV1.93 eV




電気陰性度との関係

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 χ  χ eV

 


熱電子放出と仕事関数の関係

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熱電子放出強度をIとすると仕事関数Wとは、

 

の関係が成り立つ。α は適当な定数、T は温度、k はボルツマン定数。この関係から、熱電子放出強度とその温度依存性を測定すれば仕事関数を求めることができる。

参考文献

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単体元素の仕事関数に関しては、以下の文献にまとめられている。

関連項目

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