善春
鎌倉時代の大和国の善派の仏師
善春(ぜんしゅん、生没年不詳)は、鎌倉時代に大和国(現在の奈良県)で活躍した善派の仏師。善慶の子。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2b/Gango-ji_Gokurakubo.jpg/200px-Gango-ji_Gokurakubo.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f8/Saidaiji-Hondo.jpg/200px-Saidaiji-Hondo.jpg)
略歴
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●文永5年︵1268年︶、元興寺の聖徳太子像︵現存、重要文化財︶を造像。
●建治2年︵1276年︶、西大寺の大黒天像︵現存、重要文化財︶を造像。
●1280年︵弘安3年︶、西大寺の興正菩薩叡尊像︵現存、重要文化財︶を造像。興正菩薩像は叡尊80歳の寿像︵像主の生前に作った肖像のこと︶で、迫真の写実に成功した面貌、量感ある体躯、そこに刻まれた力強く動きのある衣文によって、老いてなお活力に富む像主の彫出に成功しており、鎌倉後期彫刻の中で傑出した作品である。
●主に大和の西大寺で叡尊に重用され法橋となった。
参考文献
編集- 奥健夫 『日本の美術536 奈良の鎌倉時代彫刻』 ぎょうせい、2010年 ISBN 978-4-324-08745-9