大普賢岳
奈良県の大峰山脈を構成する山
大普賢岳︵だいふげんだけ︶は、奈良県の大峰山脈を形成する山の一つ。標高1779.9m[1]。大天井ヶ岳から八経ヶ岳へ至る山脈の中間あたりに位置している。吉野から熊野三山への大峯奥駈道上にあり、南には国見岳、七曜岳、行者還岳と続く[1]。
大普賢岳 | |
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東(伯母ヶ峰山付近)から望む | |
標高 | 1779.9 m |
所在地 |
日本 奈良県吉野郡 |
位置 | 北緯34度13分40秒 東経135度57分46秒 / 北緯34.22778度 東経135.96278度座標: 北緯34度13分40秒 東経135度57分46秒 / 北緯34.22778度 東経135.96278度 |
山系 | 大峰山脈 |
大普賢岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
概要
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古来、修験道の山として山伏の修行の場であったため、指弾ノ窟、朝日窟、笙ノ窟、水太覗といった修験道の行場跡がある。
山の東西には支稜があり、東側には和佐又山︵標高1344m︶がある[2]。この和佐又山と大普賢岳の間、東側の標高1,450m付近に自然の岩窟﹁笙ノ窟︵しょうのいわや︶﹂があり大峯修験の参籠行場となっている[1]。笙ノ窟から山頂付近までは梯子や鎖場が連続する[1]。笙ノ窟と山頂の間にある石の鼻は眺望がよく[1]、晴れた日には大台ケ原、弥山 - 釈迦ヶ岳が見渡せる。
大普賢岳山頂は狭く、10人ほどしか立てないほどである。南の七曜岳︵標高1584m︶に続く稜線上には、水太覗︵みずぶとのぞき︶と呼ばれるポイントがあり、大台ヶ原を見渡すことができるが絶壁となっている[1]。
植生はブナ、ナラなどが主体の原生林を形成し、シャクナゲ、サラサドウダン、ヒメシャラも多く見られる。このため秋の紅葉は非常に美しい。
山麓にあった天ヶ瀬︵あまがせ︶集落の人々は、平安時代後期から周辺の山林や﹁笙ノ窟﹂の管理などを行って修験道を支援してきた[3]。天ヶ瀬集落は人口減少のため廃村になってしまったが、祭祀はその後も続けられている[3]。
登山
編集ギャラリー
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大普賢岳山頂
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(2018年8月)
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(2007年11月)
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シタンの窟
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朝日窟
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笙の窟
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登山道の梯子
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和佐又山登山口付近の雑木林
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大普賢岳登山道によく見られる倒木
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和佐又山
脚注
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(一)^ abcdef“かみきたやま”. 上北山村. 2023年10月1日閲覧。
(二)^ “和佐又山登山コース”. 近鉄. 2023年10月1日閲覧。
(三)^ abcd“2023年10月1日︵日︶、﹃WASAMATA HUTTE﹄リニューアルオープン!”. 上北山村. 2023年10月1日閲覧。
(四)^ “愛されて37年 さらば山小屋 - 和佐又山ヒュッテ﹂が閉業 老朽化で取り壊し 運営の岩本さん一家﹁残念﹂/上北山・大峯奥駈道登山口”. 奈良新聞. 2023年10月2日閲覧。
(五)^ “上北山﹁和佐又ヒュッテ﹂リニューアルで新たな登山基地 開業”. 奈良新聞. 2023年10月2日閲覧。