山梨県庁舎
山梨県庁舎(やまなしけんちょうしゃ)とは、山梨県甲府市丸の内にある、広域自治体たる山梨県の本庁舎である。
山梨県庁舎 Yamanashi Prefectural Government Building | |
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![]() 山梨県庁舎 (2019年4月6日撮影) | |
情報 | |
用途 | 行政庁舎 |
主構造物 |
本館、別館、北別館、防災新館 ※防災新館については下記参照。 |
設計者 | 内藤多仲、明石信道(本館) |
建築主 | 山梨県 |
事業主体 | 山梨県 |
管理運営 | 山梨県 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造 |
階数 | 地上8階(本館) |
竣工 | 1963年(本館) |
所在地 | 山梨県甲府市丸の内1-6-1 |
位置 | 北緯35度39分50.9秒 東経138度34分6.2秒 / 北緯35.664139度 東経138.568389度座標: 北緯35度39分50.9秒 東経138度34分6.2秒 / 北緯35.664139度 東経138.568389度 |
山梨県庁舎防災新館 「やまなしプラザ」 | |
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![]() 山梨県庁舎防災新館 (2019年9月7日撮影) | |
情報 | |
用途 |
山梨県警察本部をはじめとする県防災機能と山梨県教育委員会をはじめとする県教育機関の中枢 ジョブカフェや展示コーナーなどの県文化・物産の展示 |
設計者 | 清水建設 |
施工 | 清水建設 |
建築主 | 山梨県 |
事業主体 | 山梨県 |
管理運営 | 清水建設、東急コミュニティーなどのグループ(PFI方式) |
構造形式 | 鉄骨構造 |
敷地面積 | 27,375.77 m² |
建築面積 | 4,720 m² |
延床面積 | 28,684 m² |
階数 | 地上9階、地下2階 |
高さ | 39m |
着工 | 2011年 |
竣工 | 2013年 |
特記事項 | [1]より参照(PDF注意) |
概要と歴史的景観
編集現存庁舎一覧
編集本館
編集階 | 概 要 |
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8階 | 森林環境部(部長室、次長・技監室、森林政策課、林業振興課、県有林課、治山林道課)、環境・エネルギー部 (部長室、次長室、環境・エネルギー政策課、環境整備課) |
7階 | 県土整備部(部長室、理事・技監室、理事・総括技術審査監室、県土整備総務課、技術管理課、道路整備課、高速道路推進課、道路管理課、都市計画課) |
6階 | 農政部(部長室、理事・次長・技監室、農政総務課、担い手・農地対策課、販売・輸出支援課、農村振興課、果樹・6次産業振興課、農業技術課、耕地課) |
5階 | 福祉保健部(部長室、次長室、福祉保健総務課、健康長寿推進課、医務課、衛生薬務課)、子育て支援局 (局長室、子育て政策課、子ども福祉課) |
4階 | 総務部(部長室、理事室、人事課、職員厚生課、財政課、資産活用課、庁舎管理室、市町村課) |
3階 | 知事室、副知事室、知事政策局(局長室、次長室、秘書課、政策企画グループ、地域ブランド推進グループ、広報広聴グループ、DX推進グループ) 、第一応接室、第二応接室) |
2階 | 知事政策局(国際戦略グループ、外国人活躍推進グループ)、県民生活部 (部長室、理事室、次長室、県民生活総務課、北富士演習場対策課、県民生活安全課、私学・科学振興課、グリーンゾーン推進課) |
1階 | 県庁案内受付、総務部(文書発送室)、福祉保健部(障害福祉課、健康増進課)、守衛室、県政記者室 |
地下階 | 食堂、売店 |
別館(旧本館)
編集県議会議事堂
編集1928年(昭和3年)に地上2階地下1階建、延床面積4,167m2の2代目山梨県議会議事堂として竣工し、別館同様築70年以上が経過している。歴史的価値のある建造物であることから建て替えはせずに改修工事が実施され、2012年(平成24年)2月に完了した。
北別館
編集1968年(昭和43年)に地上4階地下1階建、延床面積5,899m2の建物として竣工。当初より県庁機能として建てられたこと、また防災新館竣工前は防災管理機能を担っていたことから1996年(平成8年)に本館などの各施設よりいち早く耐震化工事が実施されている。外壁は灰色であったが、別館および議事堂の改装に合わせ塗り替えられている。
防災新館
編集2013年(平成25年)に竣工した県庁舎の施設としては一番新しい施設。山梨県警察や山梨県教育委員会、消防防災課などの災害対策関連の施設が入るほか1階はやまなしプラザとしてかつての山梨県民情報プラザの機能を引き継ぎ、県内で加工された宝石美術館や土産物と地元の料理を提供するオープンカフェ、さらに大型スクリーンを設置して信玄公祭りやヴァンフォーレ甲府などのパブリックビューイングが開催できる吹き抜け構造となっている。
階 | 概 要 |
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9階 | 山梨県警察本部 |
8階 | |
7階 | |
6階 | |
5階 | |
4階 | 総務部(防災危機管理課、消防保安室)、県土整備部(治水課、砂防課) |
3階 | 山梨県教育委員会 |
2階 | 山梨県警察本部(交通反則通告センター)、社会部記者室 |
1階 | 生涯学習推進センター、山梨ジュエリーミュージアム、オープンカフェ・まるごとやまなし館、オープンスクエア、県民ひろば |
地下1階 | 石垣展示室(工事中に出土した甲府城内掘の石垣を展示)、駐車場 |
地下2階 | 駐車場 |
かつて存在した庁舎
編集初代県庁舎
編集1877年(明治10年)に2階建の藤村式建築として開庁した[3]。老朽化のため1930年(昭和5年)に2代目庁舎(現在の別館)が新築されると解体され、現存しない。
初代県議会議事堂
編集第一南別館
編集山梨県出身の実業家であり政治家でもあった根津嘉一郎の寄付により1930年(昭和5年)に地上2階建・延床面積936m2の建物として竣工。当初は山梨県立図書館であったが1970年(昭和45年)に丸の内二丁目に移転したため、県庁舎の施設の施設として利用されていた。歴史的価値があるため保存も検討されたが、耐震性の問題により最終的に解体された。
第二南別館
編集1971年(昭和46年)に「国際興業ビル」として地上4階地下1階建、延床面積2,425m2の建物が竣工した。国際興業時代は店舗や映画館が入居していたが、2001年(平成13年)に本館の耐震工事などに関連し、山梨県が国際興業より当ビルを買収、改修の上で使用していた。
東別館
編集1966年(昭和41年)にやまなみ信用組合(現在の山梨県民信用組合)の店舗として地上6階地下1階建、延床面積2,228m2の建物として竣工した2000年(平成12年)に本館耐震化工事に関連する代替施設として当建物が買収され、東別館として使用されている。元々が民間の建物であることや築30年以上が経過していること、さらに南側から見て甲府城が見えづらくなっていることなどから解体の対象とされ、県防災新館完成および正式開館後の2013年(平成25年)秋頃より解体工事が着手され、跡地は公用車用駐車場となっている。
西別館
編集当初は民間のビルだったものを県庁整備に関連し買収し、2009年(平成21年)12月より第一南別館および第二南別館に入居してきた部署が移転・使用していた。県庁整備に伴う一時的な庁舎であり、別館改修が完了した2015年(平成27年)3月を以て閉鎖・解体され、跡地はオープンガーデンの一部となっている。
庁舎建替え構想について
編集一般開放と野良猫問題
編集画像
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オープンガーデン化後の山梨県庁舎本館および防災新館。
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山梨県庁舎(2007年撮影、左・別館、右・本館。別館は改装前の状態)
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山梨県議会議事堂(2007年撮影、改装前の状態)
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山梨県庁舎北別館(2009年撮影、改装前の状態)
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建設中の防災新館(2013年1月撮影)
交通
編集周辺施設
編集- かつて存在した施設
関連項目
編集脚注
編集- ^ 松本光樹(2015年4月2日). “近代人物館:開館 きょう県庁別館2階に”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ 山梨近代人物館ホームページ
- ^ 山梨近代人物館 学術文化財課. “e教育やまなし 2017年6 No.259 山梨県指定文化財としての県庁別館” (PDF). 2017年7月23日閲覧。
- ^ 山梨県県庁舎周辺整備構想案 Archived 2006年12月15日, at the Wayback Machine.
- ^ 2009年2月13日 読売新聞記事
- ^ 2010年7月7日 読売新聞記事
- ^ 県庁「オープンガーデンやまなし」 8日から一般開放(2016年4月1日、産経新聞)
- ^ 山梨県庁が猫の新名所に 猫ファンVS近隣住民 知事は「共生」表明(2016年11月20日、産経新聞)
- ^ 野良猫新たに4匹 手術済み12匹は県庁内に戻す(2017年1月14日、産経新聞)
- ^ “山梨県/山梨県庁舎案内”. 山梨県. 2020年5月15日閲覧。