神体
神道で神が宿るとされる物体
(御神体から転送)
概要
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神道において、神とは魂・精霊・命・御霊︵みたま︶と表現も意味も様々であり、定義づけることなく包摂し享受してきた経緯から巨石や樹木、山や森等の森羅万象が神体または、御霊代・依り代として存在する[2][3]。
一時的な簡易の神体
編集古神道
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古神道における神籬︵ひもろぎ︶・磐座︵いわくら︶としての海・川・滝・山・森や木・岩など場の様相が変わり目立つ場所︵ランドマーク︶が、神域とされ神が宿る場所、または、現世︵うつしよ︶と常世︵とこよ︶の端境で神の国の入り口と考えれ、神の居る場所︵神体︶と考えられた[2]。
古神道の神籬・磐座信仰の御神木や夫婦岩、壮大なものでは福岡県宗像市の沖ノ島の島全体や霊峰としての富士山などを、神奈備︵かんなび︶ともいい、現世において神が常に鎮座するまたは隠れ住む︵居る︶場所や物を指す[4]。その他注連縄が飾られているものとして、雷︵稲妻︶が水田などに落ちた場所などが挙げられる。
鹿島神宮・香取神宮に存在する要石は、武甕槌神が地震を引き起こす大鯰を封じたものとして奉られている。