情報技術検定
情報技術検定(じょうほうぎじゅつけんてい)とは、全国工業高等学校長協会主催、文部科学省後援の情報技術に関する検定である。
情報技術検定 | |
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実施国 |
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資格種類 | 民間資格 |
分野 | コンピュータ・情報処理 |
試験形式 | 筆記 |
認定団体 | 全国工業高等学校長協会 |
後援 | 文部科学省 |
認定開始年月日 | 1976年(昭和51年) |
等級・称号 | 1級 - 3級 |
公式サイト | https://zenkoukyo.or.jp/ |
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概要
編集沿革
編集等級の概要と出題範囲
編集3級
編集
工業科目﹁情報技術基礎﹂学習者の初級程度を対象としている。
試験は100点満点で、70点以上が合格基準である。合格率は6割程度と高い。
基準点に達した場合は、その受験者に合格証書が授与される。
ジュニアマイスターにおいての区分はEランクであり、2点の申請点となる。
試験時間は50分となっている。
- 1. コンピュータと社会
- 情報化社会
- 情報モラルと管理
- 2. 数の表現と論理
- 2進数・16 進数・10 進数
- 論理回路の基礎
- 3. コンピュータの構成と利用
- コンピュータの構成
- 周辺装置
- ソフトウェアの基礎
- コンピュータ用言語
- マルチメディア
- コンピュータネットワーク
- 4. アルゴリズム
- 直線型
- 分岐型
- 繰り返し型
- トレース
- 5. プログラム作成能力(JIS FULL BASIC, 旧BASIC またはC 言語の選択)
- データの入出力と計算
- 制御文
2級
編集
2級は、情報技術学習者の中級程度を対象としている。
試験は100点満点で、70点以上が合格基準である。
合格率は4割程度と、中程度の難易度である。
基準点に達した場合は、その受験者に合格証書が授与される。
ジュニアマイスターにおいての区分はDランクであり、4点の申請点となる。
試験時間は50分となっている。
- 1. 数の表現と演算
- 数の表現
- 2進数の演算
- 2. 論理回路
- 論理回路と論理式
- コンピュータの基本回路
- 3. ハードウェアの知識
- コンピュータの基本構成
- コンピュータの基本動作
- 周辺装置
- 4. ソフトウェアの基礎
- ソフトウェアの構成
- ソフトウェアの関連知識
- 5. コンピュータの利用
- マルチメディア
- ネットワーク
- コンピュータ制御
- 6. アルゴリズム
- 流れ図の基本形
- 多分岐型
- 多重ループ
- トレース
- サブルーチン
- 配列
- 探索
- 並べ替え
- 7. プログラム作成能力(JIS FULL BASIC, BASIC またはC 言語の選択)
- データの入出力と計算
- 制御文
- 配列
- サブルーチン
1級
編集
1級は、国家資格﹁基本情報技術者﹂の受験希望者を対象としている。
試験は合計200点満点で、試験I・IIでそれぞれ100点満点となっており、I・II共に70点以上が合格基準である。
合格率は1割程度と低く、2・3級と比較して非常に難易度は高い。
近年では合格率がやや上昇傾向にある。
国家試験と難易度を比較すると、ITパスポートより難しい、基本情報技術者より少し易しいが、情報技術検定1級の方が合格率は低い。
基準点に達した場合は、その受験者に合格証書が授与される。
ジュニアマイスターにおいての区分はBランクであり、12点の申請点となる。
試験時間は休憩時間を含まずに合計で100分であり、試験はⅠとⅡで分けて実施され、それぞれ50分間である。
I. ハードウェアの知識
●1. 数の表現と処理
●情報量
●数の表現
●正の数・負の数
●固定小数点形
●式と浮動小数点形式
●データの表し方
●論理演算
●2. コンピュータの基本回路
●基本論理回路と論理式
●演算回路
●フリップフロップを応用した回路
●エンコーダ・デコーダとマルチプレクサ・デマルチプレクサ
●インタフェース回路
●3. コンピュータの基本構成と各部の働き
●基本構成
●中央処理装置
●主記憶装置
●補助記憶装置
●入出力装置
●4. 通信
●通信方式
●インターネット向けのブロードバンドサービス
●5. ソフトウェアの基礎
●オペレーティングシステム
●プログラム言語
●アプリケーションソフトウェア
●ソフトウェアの開発
●6. その他の情報関連知識
●情報技術と社会
●ネットワーク
●情報処理システム
●マルチメディア
●情報化の課題
II. プログラミングの基礎知識
- 7. アルゴリズム
- 並べ替え
- 探索
- 順位付けと度数分布
- 漸化式
- 簡単なアルゴリズム
- 代表的なアルゴリズム
- 定積分のアルゴリズム
- 根を求めるアルゴリズム
- 8. プログラミング作成能力
- C の応用的なプログラム
- 各種アルゴリズム
特別表彰
編集ジュニアマイスターにおける区分
編集情報技術検定、ジュニアマイスター顕彰制度ともに全国工業高等学校長協会が主催しており、ジュニアマイスター顕彰制度の対象となっている検定である。 等級の難易度に応じてランクが区分けされており、取得した場合の点数は次の通りである。 なお、申請において、より上位ランクの等級が優先され、情報技術検定で重複させることはできない。
- 1級特別表彰:Aランク(20点)
- 1級:Bランク(12点)
- 2級:Dランク(4点)
- 3級:Eランク(2点)
受験料
編集受験料はいずれも税込である[1]。
- 1級:840円
- 2級:630円
- 3級:630円
実施時期
編集試験は年に二回行われる。
- 前期:6月
- 後期:1月