手旗信号

手旗を使い、望遠鏡・双眼鏡で見える可視範囲で遠方への通信を行う手段

使
 使

便[1]

和文手旗信号

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概要

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189326[2]使使[3]1893

使193611[4]

195227[5][4]

使[6][7]

使[8]
手旗信号のデモンストレーション

動作

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右手に赤旗、左手に白旗を持つ。

 
基本姿勢(原姿)

原画

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(0) - 赤を基本姿勢から時計回りに回す - ○
 
(1) - 一
 
(2) - |
 
(逆2)
 
(3) - ノ
 
(4) - \
 
(5) - ・
 
(6) - ニ
 
(7) - L
 
(8) - ┐
 
(9) - フ
 
(10) - ハ
 
(11) - ク
 
(12) - リ
 
(13) - ゙
 
(14) - ゚
  • 原画を1 - 3種組み合わせて文字を決定する。
  • 基本姿勢を1文字の区切りとする。

カナ

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※本来の配列はいろは順だが、便宜上五十音順とした。

  • ア - 9→3
  • イ - 3→2
  • ウ - 6→9
  • エ - 1→逆2→1
  • オ - 1→2→3
  • カ - 8→3
  • キ - 6→2
  • ク - 11
  • ケ - 7→3
  • コ - 8→1
  • サ - 1→12
  • シ - 5→7
  • ス - 1→2→5
  • セ - 9→7
  • ソ - 5→3
  • タ - 11→5
  • チ - 7→逆2
  • ツ - 12→3
  • テ - 6→3
  • ト - 2→5
  • ナ - 1→3
  • ニ - 6
  • ヌ - 9→4
  • ネ - 9→2→1
  • ノ - 3
  • ハ - 10
  • ヒ - 1→7
  • フ - 9
  • ヘ - 4
  • ホ - 1→2→10
  • マ - 9→5
  • ミ - 6→1
  • ム - 7→5
  • メ - 3→5
  • モ - 6→7
  • ヤ - 8→4
  • ユ - 9→1
  • ヨ - 8→6
  • ラ - 5→9
  • リ - 12
  • ル - 3→7
  • レ - 7
  • ロ - 7→8
  • ワ - 2→9
  • ヰ - 6→12
  • ヱ - 9→3→1
  • ヲ - 1→9
  • ン - 5→1
  • 濁音 - 13
  • 半濁音 - 14
  • 長音 - 2

日本の手旗信号は、受信者から見て正位置になるように、概ねカタカナの形状を反転して振るようなアクションを行う。ただし、「ス」は「」を模した形、「ネ」は「」を模した形などというように工夫がされている。

数字

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数字を送信する場合、零原画から九原画をそのまま数字の0~9に充てるほか、以下の数字傍訓も必要に応じて併用される[5]

  • 1 - ヒ
  • 2 - フ
  • 3 - ミ
  • 4 - ヨ
  • 5 - イ
  • 6 - ム
  • 7 - ナ
  • 8 - ヤ
  • 9 - コ
  • 0 - レ

記号

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句点
文章の区切りに使う。半濁点と区別するため3倍程度の時間保持する。
 
数字
通信文中に数字を入れる際、数字の前後に使う。濁点と区別するため3倍程度の時間保持する。
 
掃除線
数字の中で分数を送信する場合、分子と分母の間に送信する。
 
括弧
通信文中に注釈など括弧を入れるときの前後、または数字を送信する際、数字傍訓の前後に送信する。
 
新章
2つ以上の通信分の区切りに送信する。

その他の信号

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起信信号
通信を開始する合図。赤白両旗を真上に上げた十二原画から両旗を水平にした状態まで降ろすのを、応信信号が返って来るまで繰り返す。
“通信があります”
 
応信信号
起信に対し、解読準備が出来ている時に返す合図。赤白それぞれを交互に上下する。
“用意よし”
 
発動信号
起信信号の後、応信信号を確認したら本文を送信する前に使う。
“本文送ります”
 
消信信号
送信を誤った場合に、それまでの信号を取り消す合図。赤旗のみ真上に上げた状態から水平まで降ろすのを繰り返す。
“訂正”
 
終信信号
本文送信が終了した合図。
“以上です”
 
解信信号
終信信号に対し内容が理解出来ている時に返す合図。赤白両旗は並行にした状態で振る。

この項目の出典はこちら[4]

通信方法

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日本船舶信号法

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[9]



















(



































#



3
(一)

(二)

(三)

海洋少年団

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[10]





使50使

5050

[11]

姿

555姿



50 50 1 - YouTube



8

使50使(

50



2 





[12]

略語

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日本船舶信号法には、暗語または略語に相当する通信の手順は定められていないが、それぞれの組織内で略語を取り決めて使用することがある。一例として昭和8年の『学校教練必携. 術科之部 前篇』には以下の略符号が掲載されている[13]

  • カ:筆記せよ
  • ミ:右に位置を移せ
  • ト:止まれ
  • ヨ:よし
  • マ:待て
  • コ・:攻撃前進
  • マ・:松田總領

欧文手旗信号

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1866Home Riggs Popham使Charles Pasley[14]

19331961IMCO1982IMO1968使[4]

[4]

セマフォア信号(Flag semaphore)

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セマフォア(英語:semaphore)とは古代ギリシャ語σῆμαφέρωから来たもので「腕木」という意味である[15]。日本では、セマホアとも表記され、20世紀以降でも諸外国海軍等で使用されている[1]

 
Rest position(準備)
 
Numerals(この信号からlettersを送るまで数字表記)
 
Error
 
Cancel(訂正)
 
A / 1
 
B / 2
 
C / 3 / Ack(確認)
 
D / 4
 
E / 5
 
F / 6
 
G / 7
 
H / 8
 
I / 9
 
J / Letters(この信号からNumeralsを送るまで文字表記)
 
K / 0
 
L
 
M
 
N
 
O
 
P
 
Q
 
R
 
S
 
T
 
U
 
V
 
W
 
X
 
Y
 
Z

モールス符号

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1
K2AAAAAA
2
T使YS2
3使
AAAAAAT使
4
使
5
AR


 
(1)両手を真上に上げる。

短符 

 
(2)両手を肩の線で水平に伸ばす。

長符

 
(3)両手旗または両手を胸の前に持ってくる。

短符と/または長符との区切り

 
(4)両手を下方45°の方向に伸ばす。

文字、符字または語の区切り

 
(5)両手で頭上に円を描く。

・送信側でなされたときは、消信信号を示す。
・受信側でなされたときは、再送要求を示す。

注意 各符間の間隔および文字と文字、符字と符字、語と語の間隔は、正しく受信しやすいように配慮して適当にとること。

--海上保安庁監修 国際信号書 第八版(1990/9/1発行)

出典

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(一)^ ab 

(二)^  - 201733

(三)^ 

(四)^ abcde2000  pp. 4

(五)^ ab .  (1952101). 2021912

(六)^ 

(七)^ 2013twitter

(八)^ 48

(九)^  2000  pp. 17-31

(十)^   3 

(11)^ 

(12)^ 15

(13)^ .   203 doi:10.11501/1080583

(14)^ Alexander J. Field, "French optical telegraphy, 17951855: Hardware, software, administration", Technology and Culture, vol. 35, no. 2, pp. 315347, April 1994.

(15)^ "semaphore, n.". Oxford English Dictionary (3rd ed.). Oxford University Press. September 2005. ()

関連項目

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外部リンク

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