日本製鉄瀬戸内硬式野球部
日本の社会人野球チーム
(日本製鉄広畑硬式野球部から転送)
日本製鉄瀬戸内硬式野球部(にっぽんせいてつせとうちこうしきやきゅうぶ)は、兵庫県姫路市広畑区に本拠地を置き、日本野球連盟に加盟する社会人野球の企業チーム。
チーム名(通称) | 広畑、日本製鉄広畑 |
---|---|
加盟団体 | 日本野球連盟 |
加盟区分 | 企業チーム |
創部 | 1939年 |
チーム名の遍歴 |
|
本拠地自治体 |
|
練習グラウンド | 日本製鉄広畑球場 |
チームカラー | 赤色 |
監督 | 米田真樹 |
都市対抗野球大会 | |
出場回数 | 32回 |
最近の出場 | 2019年 |
最高成績 | 優勝(2回) |
社会人野球日本選手権大会 | |
出場回数 | 17回 |
最近の出場 | 2021年 |
最高成績 | 4強 |
全日本クラブ野球選手権大会 | |
出場回数 | ※出場資格なし |
概要
編集
1939年、日本製鐵の広畑製鐵所で﹃日本製鐵広畑硬式野球部﹄として創部。戦中の1942年、都市対抗野球に初出場する。
1950年、日本製鐵の財閥解体に伴い富士製鐵が発足したため、チーム名を﹃富士製鐵広畑硬式野球部﹄に改称した。1968年の都市対抗野球で初優勝を果たした。
1970年、富士製鐵と八幡製鐵が合併し新日本製鐵が発足したため、チーム名を﹃新日本製鐵広畑硬式野球部﹄に改称した。1971年の都市対抗野球では2度目の優勝を果たしている。
その後、鉄鋼不況の影響から新日本製鐵本社がスポーツ活動の見直しを進める中で、同チームも他の同好会同様に終業時刻後の活動を余儀なくされた。しかし、活動見直し初年度となった2003年の都市対抗野球では5年ぶりの本戦出場を果たした。
2012年10月、新日本製鐵と住友金属工業が合併し新日鐵住金が発足したため、チーム名を﹃新日鐵住金広畑硬式野球部﹄に改称した[1]。
2019年4月、新日鐵住金の商号変更に伴い、チーム名を﹃日本製鉄広畑硬式野球部﹄に改称した[2]。
2023年12月、﹃日本製鉄広畑硬式野球部﹄から﹃日本製鉄瀬戸内硬式野球部﹄へ改称。これに伴い、長年にわたって親しまれてきた﹁広畑﹂の2文字が消えることになった。
設立・沿革
編集
●1939年︵昭和14年︶ - ﹃日本製鐵広畑﹄として創部。
●1942年︵昭和17年︶ - 都市対抗野球に初出場︵初戦敗退︶。
●1950年︵昭和25年︶ - 日本製鐵の財閥解体に伴い、チーム名を﹃富士製鐵広畑﹄に改称。
●1968年︵昭和43年︶ - 都市対抗野球で初優勝。
●1970年︵昭和45年︶ - 富士製鐵と八幡製鐵の合併に伴い、チーム名を﹃新日本製鐵広畑﹄に改称。
●1971年︵昭和46年︶ - 都市対抗野球で2度目の優勝。
●1983年︵昭和58年︶ - 日本選手権に初出場︵4強︶。
●2012年︵平成24年︶ - 新日本製鐵と住友金属工業の合併に伴い、﹃新日鐵住金広畑﹄に改称。
●2019年︵平成31年︶ - 日本製鉄への社名変更に伴い、﹃日本製鉄広畑﹄に改称。
●2023年︵令和5年︶ - ﹃日本製鉄広畑﹄から﹃日本製鉄瀬戸内﹄に改称。
主要大会の出場歴・最高成績
編集- 都市対抗野球大会 - 出場31回、優勝2回(1968、1971年)、準優勝1回(1990年)
- 日本産業対抗野球大会 - 出場5回
- 社会人野球日本選手権大会 - 出場17回、4強1回(1983年)
- JABA大阪大会 - 優勝1回(1974年)
- JABA四国大会 - 優勝1回(1985年)
- JABA伊勢大会 - 優勝2回(1953、1954年)
- JABA岡山大会 - 優勝1回(2021年)
主な出身プロ野球選手
編集
●蔦文也︵投手︶ - 退団後、全徳島を経て、1950年に東急フライヤーズに入団
●高岡英司︵投手︶ - 1965年ドラフト6位で中日ドラゴンズに入団
●神部年男︵投手︶ - 1969年ドラフト2位で近鉄バファローズに入団
●高橋二三男︵外野手︶ - 1970年ドラフト1位で西鉄ライオンズに入団
●三沢淳︵投手︶ - 高校在学時の1970年ドラフト3位で中日ドラゴンズから指名を受け、翌1971年に当チームに在籍したのち、シーズン終了後に入団
●佐々木恭介︵内野手︶ - 1971年ドラフト1位で近鉄バファローズに入団
●白滝政孝︵外野手︶ - 1971年ドラフト3位で中日ドラゴンズに入団
●加納茂徳︵捕手︶ - 1971年ドラフト外で阪神タイガースに入団
●岩木哲︵捕手︶ - 退社後に1974年ドラフト外で南海ホークスに入団
●泉元寿光︵投手︶ - 1975年ドラフト外で阪急ブレーブスに入団
●藤城和明︵投手︶ - 1976年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団
●弓岡敬二郎︵内野手︶ - 1980年ドラフト3位で阪急ブレーブスに入団
●正田耕三︵内野手︶ - 1984年ドラフト2位で広島東洋カープに入団
●西村基史︵投手︶ - 1984年ドラフト2位で日本ハムファイターズに入団
●定詰雅彦︵捕手︶ - 1990年ドラフト2位でロッテオリオンズに入団
●的山哲也︵捕手︶ - 1993年ドラフト4位で近鉄バファローズに入団
●薮田安彦︵投手︶ - 1995年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団
●塩崎真︵内野手︶ - 1996年ドラフト3位でオリックス・ブルーウェーブに入団
●三井浩二︵投手︶ - 2000年ドラフト2位で西武ライオンズに入団
●桟原将司︵投手︶ - 2003年ドラフト4位で阪神タイガースに入団
●河野秀数︵投手︶ - 2012年ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団。
●森原康平︵投手︶ - 2016年ドラフト5位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。現横浜DeNAベイスターズ。
●坂本光士郎︵投手︶ - 2018年ドラフト5位で東京ヤクルトスワローズに入団。現千葉ロッテマリーンズ。
元プロ野球選手の競技者登録
編集かつて在籍していた選手
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “チーム情報 2012年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. 2016年12月18日閲覧。
- ^ “チーム情報 2019年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. 2019年4月14日閲覧。
関連項目
編集- 社会人野球チーム一覧
- 都市対抗野球大会 (兵庫県勢)
- 日本製鉄グループの硬式野球部
- 日本製鉄室蘭シャークス(旧:新日本製鐵室蘭)
- 日本製鉄鹿島硬式野球部(旧:住友金属鹿島)
- 日本製鉄かずさマジック(旧:新日本製鐵君津)
- 日本製鉄東海REX(旧:新日本製鐵名古屋)
- 日鉄ステンレス硬式野球部(旧:新日本製鐵光)
- 日本製鉄九州大分硬式野球部(旧:新日本製鐵大分)
- 新日本製鐵釜石硬式野球部 - 1988年に廃部
- 新日本製鐵堺硬式野球部 - 1995年に休部し、2008年に廃部
- 新日本製鐵八幡硬式野球部 - 2003年に廃部