曲った蝶番
あらすじ
編集ケント州の由緒ある家柄のファーンリ家の当主に対して、自分こそが本物のジョン・ファーンリ卿であると主張する男が現われた。パトリック・ゴアと名乗るその男は、2人は25年前のタイタニック号沈没事故の際に、混乱に乗じて入れ替わったもので、現当主は偽物だというのだ。
どちらが本物か、双方の弁護士立会いの下、ファーンリ卿の少年時代の家庭教師が呼ばれて試験が行なわれることになる。だが、その夜、真偽の鑑別がつかないまま、現当主が衆人環視の不可能状況の下で何者かにのどを切られて殺されてしまう。この謎にギデオン・フェル博士が挑む。
主な登場人物
編集作品の評価
編集その他
編集泡坂妻夫の長編小説『乱れからくり』の第6章「ビスクドール」で、登場人物が自動人形の歴史について語る中、本作の内容が現実に起きた事件として言及されている。