柱
建築物の屋根や床などの荷重を支え、下に伝える垂直の部材
建築物の柱
編集宗教的意味
編集神道
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﹃日本書紀﹄推古28年(620年)10月条に欽明天皇と堅塩媛を埋葬した古墳を修復し、氏族ごとに柱を建てたとあり、古墳時代には﹁柱﹂の祭祀があったという見方がある[2]。
宮城を造営する際、君主が世界を支配するために天︵神︶と繋がる中心点が重要であるとして太極殿を建てた[3]。当時を模して建てたものの代表的なものに、平安神宮外拝殿がある[3]。
太極︵中心点︶が、万物の根源、陰陽の根源とつながるものと考えられ、万物には当然のごとく神が宿ることから、そこに建てる重要な柱を太極柱と呼ぶことになる[4]。地方によっては、大国主の神をお祀りすることから大黒柱ともいい、太い柱を大黒柱と一概にいうわけではない[3]。
伊勢神宮正殿に見られる心御柱︵しんのみはしら︶も、日本の神が、木や柱を依り代︵よりしろ︶とするため、神が依り憑く神籬 (ひもろぎ)としている[5]。
助数詞
編集比喩的表現
編集社会や組織において建築物における柱と同じ役割を果たすものの例え(暗喩)にもよく用いられる。特に大黒柱の呼称は、家族の主人に喩えられる。
ユーティリティポール
編集脚注
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(一)^ 中村恒善 編﹃建築構造力学 図説・演習Ⅰ﹄︵2版︶丸善、1994年、69頁。ISBN 4-621-03965-2。
(二)^ abcde三橋 正. “神様の数え方 -神様は﹁1柱、2柱…﹂で数える。何で?-”. 明星大学 人文学部 日本文化学科. 2020年2月11日閲覧。
(三)^ abc小池 2015, p. 50.
(四)^ 小池 2015, p. 51.
(五)^ 小池 2015, p. 62.
(六)^ デジタル大辞泉﹃柱﹄ - コトバンク。2020年2月7日閲覧。
(七)^ ﹃神道大辞典﹄臨川書店、1996年、1144頁。ISBN 4-653-01347-0。ISBN 978-4-653-01347-1。
(八)^ ﹁土木学会西部支部沖縄会 第5回技術研究発表会﹂琉球大学研究者交流会館・50周年記念会館、2021年1月6日閲覧。
参考文献
編集- 小池康寿『日本人なら知っておきたい正しい家相の本』プレジデント社、2015年11月。ISBN 978-4-8334-2149-2。