水注
茶道の水注
編集「水次ぎ」ともいわれる。
形状
編集使用法
編集煎茶道の水注
編集流派によって「水罐」「水指」「水灌」「水次」「水滴」「注子」などの読み方がある。
形状
編集
大きく分けて
●後手式‥胴部の後ろに持ち手が付いた物
●上手式︵提梁式︶‥やかんのように胴体の上に取っ手が付いた物
●割手式‥持ち手部のみが2本の金属線の物
に分けられる。但し、金属製の物はほとんどなく、陶磁器製で、華やかな形や絵柄の物が多いようである。
中国渡来の伝世品が珍重されるのは、他の煎茶道具と同様である。
茶道の水注はあまりバラエティに富んでいないのに対し、煎茶道のそれは﹁瓜式﹂﹁筒式﹂﹁四方式﹂﹁桃型﹂など形状は多種多様である。明・清ではもともと酒器だった物を転用したといわれ、目立って派手な物が多い。
使用法
編集書道の水注
編集小さいものを「水滴(すいてき)」、やや大きめのものを「水注(すいちゅう)」、水をすくう匙を備えたものを「水盂(すいう)」と区別して呼ぶことがある。
参考文献
編集- 煎茶文化研究会 編 『煎茶の世界 : しつらいと文化』 雄山閣、ISBN 4-639-01424-4。
- 『煎茶の心得』 世界文化社〈お茶人の友 : ビジュアル版〉、ISBN 4-418-06304-8。
脚注
編集- ^ "水滴の美 -潜淵コレクションの精華-". 東京国立博物館. 2015年. 2015年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月30日閲覧。