HO=()


溶解の仕組み

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溶解熱力学的な平衡反応であり、物質の溶解過程と結晶化過程とは常に同時に進行している。つまり平衡がどちらに偏るかは結晶化エネルギーと水和エネルギーの差による。

イオン結晶の溶解

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MX(s) → M(g) + X(g) (格子エネルギー)
M(g) + X(g) → M(aq) + X(aq) (水和)
MX(s) + X(g) → M(aq) + X(aq) (溶解)
物質 格子エネルギー  水和エンタルピー変化  溶解エンタルピー変化  溶解エントロピー変化  溶解ギブス自由エネルギー変化 
塩化ナトリウム 787.4 kJ mol−1 −783.5 kJ mol−1 3.9 kJ mol−1 43.4 J mol−1K−1 −9.0 kJ mol−1
塩化銀 915.7 kJ mol−1 −850.2 kJ mol−1 65.5 kJ mol−1 33.0 J mol−1K−1 55.7 kJ mol−1

極性分子結晶の溶解

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酸・塩基の溶解

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プロトン酸、塩基は水中では容易に水素結合を形成するので水溶性が大きい。水中で電離したイオンはさらに水和しやすいので酸・塩基は相対的に水に対する溶解性が大きい。

主な水溶液

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関連項目

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