法の精神

モンテスキューにより執筆された政治哲学書

: De l'esprit des lois1748

211

調20

出版とその影響

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(: De l'esprit des lois, ou, Du rapport que les lois doivent avoir avec la constitution de chaque gouvernement, les moeurs, le climat, la religion, le commerce, &c.) 1748
 

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1791

構成

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全2巻6部31編から成る。

第1巻

  • 第1部(政体と法)
    • 第1編 - 法一般について
    • 第2編 - 政体の本性に直接的に由来する法について
    • 第3編 - 三種の政体の原理について
    • 第4編 - 教育法は政体の原理と関連しているべき
    • 第5編 - 立法者が制定する法は政体の原理と関連しているべき
    • 第6編 - 民法・刑法の簡単さ、裁判形式および刑罰決定に関する各種政体の原理の帰結
    • 第7編 - 奢侈禁止法、奢侈および婦人の地位に関する三政体の各種の原理の帰結
    • 第8編 - 三政体の原理の腐敗について
  • 第2部(軍事・自由と法)
    • 第9編 - 法と防衛力の関連について
    • 第10編 - 法と攻撃力の関係について
    • 第11編 - 政体と関連し政治的自由を確立する法について
    • 第12編 - 人民と関連し政治的自由を形成する法について
    • 第13編 - 租税の徴集と国家収入が自由にたいして持つ関係
  • 第3部(風土と法)
    • 第14編 - 風土と関係した法について
    • 第15編 - 市民奴隷制の法と風土との関係
    • 第16編 - 家内奴隷制の法と風土の関係
    • 第17編 - 政治的奴隷制の法と風土の関係
    • 第18編 - 法と土壌の関係について
    • 第19編 - 国民の一般精神・道徳・習俗の形成に関係する法について

第2巻

  • 第4部(商業と法)
    • 第20編 - 本質および種別に考察された商業と関係した法について
    • 第21編 - 世界で遭遇する諸変革において考察された商業と関係した法について
    • 第22編 - 貨幣使用と関係した法について
    • 第23編 - 住民数と関係した法について
  • 第5部(宗教と法)
    • 第24編 - それ自体および教義において考察された宗教と関係した法について
    • 第25編 - 宗教の設立とその対外政策と関係した法について
    • 第26編 - 決定する事物の秩序と関係した法について
  • 第6部(法の起源)
    • 第27編 - 相続に関するローマ法の起源と変遷について
    • 第28編 - フランスにおける市民法の起源と変遷について
    • 第29編 - 法制定の方法について
    • 第30編 - 君主政の設立と関係したフランク人における封建法の理論
    • 第31編 - 君主政の変遷と関係したフランク人における封建法の理論

内容

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政体論

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33




自由と権力分立

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気候風土と社会

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本書における日本

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本書においては江戸幕府が、専制政の典型的な例として挙げられている(第1部第6編第13章など)。モンテスキューは、「日本では虚偽の申し立てや金銭賭博ですら死罪となるが、生まれつき死を軽視し、ふとした気紛れからでも腹を切るような人々は、残虐な刑罰であっても慣れてしまうのではないか。また恥ずべき快楽(衆道)にふけっていた皇帝(将軍)が、ある庶民の娘を気に入って子どもを得たが、その子は大奥の女たちの嫉妬から絞殺されてしまった。その犯罪は公になれば血の雨が降ることになるため皇帝には隠された。法律の残虐性はその執行を妨げる」と、日本における江戸幕府の政治体制について述べている。

日本語訳

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抄訳

脚注

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関連項目

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外部リンク

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