﹃万葉集﹄よると、天平6年︵734年︶聖武天皇の詔に応えて、以下の歌を詠んだ、とある[1]。
御民我︵みたみわれ︶ 生ける験︵しるし︶あり 天地︵あめつち︶の 栄ゆる時に あへらく思へば
すなわち、天皇の盛徳を讃美して﹁生きてきた甲斐がある﹂と詠んだのである[2]。
この歌を本歌取した歌として、
み民われ 生けるかひありて さすたけの 君がみことを 今日聞けるかも︵賀茂真淵︶
がある。
- ^ 『万葉集』巻6-996
- ^ 『萬葉集』二、p346 - p347 完訳 日本の古典3(小学館、1984年)。
- 『コンサイス日本人名辞典 改訂新版』p50、三省堂、1993年
- 『萬葉集(二)、完訳 日本の古典3』小学館、1984年
- 佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣出版、1994年