消臭剤
消臭剤・防臭剤・脱臭剤の違い
編集容器、形の種類
編集部屋用消臭剤は大きく分けると
- 置き型部屋用消臭剤
- スプレー式部屋用消臭剤
の2つに分類される[2]。 一般的に、置き型は普段のにおいを取り除く効果があり、スプレー式は一時的に発生したにおいを取る目的で使用される。
悪臭の原因
編集消臭のメカニズム
編集消臭剤におけるメカニズムは大きく分けて4種類ある。
化学的消臭法
編集
悪臭の元となる成分を消臭剤の成分と化学反応させ、無臭の成分にしてしまう方法。直接化学反応させる中和反応と酸化物を消臭成分に入れ、悪臭成分を無臭の酸化物に変える酸化反応がある。中和反応においては、以下のメリットとデメリットをあげることが出来る。
メリット
選択性の高い消臭︵狙った悪臭原因物質に的を絞った消臭︶が可能。消臭容量︵吸着容量︶が比較的大きい。悪臭原因物質の再放出が非常に起きにくい。
デメリット
一つの消臭剤で、複数の悪臭原因物質︵特に極性の異なるもの︶の消臭を同時に行うことが比較的困難。
物理的消臭法
編集
悪臭の元となる成分を抑え込んだり、包み込んだりしてしまう物質を用いる消臭法。悪臭成分を抑え込んだり、包み込んだりして、臭いを発生させないようにする方法である。そのタイプによって吸着、包摂といった種類がある。物理的消臭法については、以下のメリットとデメリットをあげることが出来る。
メリット
一つの消臭剤で、複数の悪臭原因物質の消臭を同時に行うことが、比較的容易。
デメリット
選択性の高い消臭︵狙った悪臭原因物質に的を絞った消臭︶が比較的困難。消臭容量︵吸着容量︶が、比較的小さい。悪臭原因物質の再放出が起き易い。
生物的消臭法
編集生ゴミなどバクテリアの繁殖による悪臭を消す方法。抗菌剤などを用いて繁殖を抑止する方法や微生物を用いて、バクテリアを分解してしまう方法などがある。
感覚的消臭法
編集悪臭を芳香成分で包み込んでしまう方法。芳香成分を強くして、悪臭をごまかしてしまうマスキングという方法と、悪臭の元となる化学成分を良い香りの元となる構成成分に取り込んでしまうペアリングという方法がある。効果が高いのは後者である。有害な悪臭原因物質の消臭という観点から見た場合は、効果を得ることは出来ない。