湖沼

まわりを陸に囲まれ海と直接連絡していない、静止した水のかたまり
淡水湖から転送)


概説

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断層湖の諏訪湖
 
沖縄県の玉泉洞

[1][1][2]

湖沼学上の分類

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[1][1]



沿



A. J. C. R. 

18769[1]沿

地名との関係性

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[1][1]92 m[1][1]

[3]

湖沼の形成要因

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日本で最高所(標高2,905 m)の湖沼である御嶽山の二ノ池(火口湖)

4


地殻変動

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断層






火山活動

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氷河

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U
















その他自然的要因のもの

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19088km

人工的なもの

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調#




湖沼の変化

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湖盆地形の変化

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湖盆地形の変化は5段階に分けられる。

  1. 青年期 - 堆積が進んでおらず湖盆の原型が残る段階[1]
  2. 壮年期 - 湖棚や湖底平原が形成されるものの湖盆全体を堆積物を覆うまでの段階[1]
  3. 老年期 - 湖棚崖が堆積物で埋まり湖底全体がなだらかに変化した段階[1]
  4. 沼 - 湖底平原が浅くなり湖棚は埋まって湖面全体に植物が繁茂する段階[1]
  5. 沼沢 - 浅化が進み水面全体が抽水植物に覆われ沈水植物が衰退する段階[1]

古代湖

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200011,200- 52,8005

消滅・面積減少

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4[4]


湖沼の温度

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344

1212-3

二循環湖の季節変動

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 - 04

 - 

 - 

 - 

湖沼の水質

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湿

溶存酸素量も水質を表す重要な指標である。湖沼水中に溶解している酸素は主として植物の光合成によるものであり、湖沼型や水温によって変動する。

湖沼型による分類

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pH1.2















pH5.6



pH9.0




その他の水質による分類

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500 mg/L (0.05%) 100L50g













3 g/L100L300g








湖沼の色

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湖沼の生物

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陸地

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湖沼を取り巻く陸地には豊富な地下水を好むヤナギなどの樹木からなる水辺林が形成され、岸辺に近い場所にはスゲイヌガラシなど湿潤を好む湿地性植物が繁茂する。

水辺

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湖沼において水辺、特に抽水性植物の分布する場所は魚類エビ両生類水生昆虫などが生育し、湖沼における漁獲量の75パーセントを占めている。岸辺の傾斜が緩やかになるほど水辺の面積が大きくなり多様な生物が見られるようになる。一方で湖沼の面積が大きくなると風浪の影響によって生物は少なくなる。

沖合

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水中を漂う植物プランクトンは十分な日光の届く水面近くで光合成を行い酸素を供給する。ウキクササンショウモホテイアオイなどの浮漂植物は風に流されやすく肥沃な水を必要とするため一般的ではないが、条件が整うと急速に繁茂して湖面を覆い尽くすこともある。

環境問題

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殿
土砂流入
湖沼の周辺において過剰な伐採が行われると土壌が急速に侵食され大量の土砂が流入する。
取水
漁撈
外来種

湖における経済活動

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湖に関連する地形

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かつての塩湖が干上がることによって広大で平坦な土地が形成される(塩水乾湖)。その地を利用して多くは未舗装のまま滑走路や路面とし、航空機の緊急離着陸場や自動車自動二輪車ドラッグレース場、高速度・高加速実験場として利用されている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 3.湖としての霞ケ浦”. 茨城県. 2019年9月27日閲覧。
  2. ^ 竹門 康弘. “河川生態系における垂直方向の構造と生態系間のつながり”. 公益財団法人リバーフロント研究所. 2019年9月27日閲覧。
  3. ^ 中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会資料(2003年2月21日)
  4. ^ アラル海―20世紀最大の環境破壊朝日新聞

関連項目

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参考文献

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  • A・J・ホーン、C・R・ゴールドマン著、手塚泰彦訳 『陸水学』 京都大学学術出版会、1999年、ISBN 4-87698-085-3
  • 倉田亮 『世界の湖と水環境』 成山堂書店、2001年、ISBN 4-425-85041-6
  • 田中正明 『日本湖沼誌』 名古屋大学出版会、1992年、ISBN 4-8158-0171-1

外部リンク

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