燃料ペレット(ねんりょうペレット、燃料心材、英語:fuel pellet)とは、原子炉で使用する核燃料を、磁器のように成形し焼き固めたセラミックで、原子炉の5重の壁の一つ目の要素である。

燃料ペレット

概要

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1 cm1 cm使使

1,132 670 2,7002,800 

使

種類

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使用されるウラン化合物(セラミック)には、次の3種類がある。

炭化ウラン

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UC使使

窒化ウラン

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窒化ウラン(UN)も炭化ウランと同様、ウランを多く含み熱伝導率も良い反面、活性で化学反応を起こしやすく、と触れても化学反応を起こしてしまうため軽水炉では使用されていない。また、N14の吸収断面積が大きく、(n,β)反応でC14を生成する欠点がある。

二酸化ウラン

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二酸化ウラン(UO2)は炭化ウランよりもウランの含有量が少なく熱伝導率も劣るが、不活性であるため化学反応を起こしにくく、軽水炉を含む多くの原子炉で使用されている。ただし、熱伝導率が上記の金属ウラン、炭化ウラン等と比べて非常に低く、常温で10W/mK, 1,000℃で4W/mK程度である。これは、酸化ウランの熱伝導がフォノン(格子振動)を媒介とするものであるためである。なお、金属ウラン等は電子を媒介とする熱伝導であるため、熱伝導率が300℃で44W/mK、1,000℃で28W/mKと非常に大きい。

関連項目

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外部リンク

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