生きている化石

太古の地質時代に生きていた祖先種の形状を色濃く残している生物

: living fossil姿

relict species[1]

概要

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"living fossil" という言葉を最初に使ったのはチャールズ・ダーウィンであり、『種の起源』中でカモノハシハイギョに言及した際に使用された。

おおよそ「太古に何らかの形で繁栄していたものが、今は何らかの形で細々と生き残っている」「他では失われてしまった太古の特徴をいまだに保持している」のようなことが生きている化石としての特徴だとされるが、ジョージ・ゲイロード・シンプソンが明文化した以下の5類型区分がよく引用される。

数量的遺存種 かつては非常に大きな個体数を誇っていたが、今では少数しか生き残っていないもの。 例:ゾウバイソンなど。
地理的遺存種 かつては広い範囲に分布していたが、今では狭い地域に限定されて生き残っているもの。 例:(日本での)ライチョウメタセコイアなど。
系統的遺存種 太古からその姿や特徴がほとんど変化せずに生き残っているもの。 例:シャミセンガイゴキブリなど。
分類的遺存種 かつては同じ分類群に多くの近縁種が存在していたが、今では少数または単一の近縁種しか生き残っていないもの。 例:サイバクコセミクジラ
環境的遺存種 かつてある生活環境に適応していた形質を、取り残された新しい生活環境でも保持しているもの。 例:カスピ海ニシンバイカルアザラシ

2姿

生きた化石の価値

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姿



[2]

生育環境

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西


リスト

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以下はそれら等の一部である。

動物

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以下50音順。

植物

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脚注

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  1. ^ Grandcolas, Philippe; Nattier, Romain; Trewick, Steve (2014-12). “Relict species: a relict concept?”. Trends in Ecology & Evolution 29 (12): 655–663. doi:10.1016/j.tree.2014.10.002. ISSN 0169-5347. https://doi.org/10.1016/j.tree.2014.10.002. 
  2. ^ “サメは“生きた化石”ではなかった”. ナショナルジオグラフィック. (2014年4月18日). http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9145/ 2016年6月15日閲覧。 

関連項目

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