発煙硫酸
発煙硫酸︵はつえんりゅうさん、英語: Oleum︶は濃硫酸に過剰の三酸化硫黄を吸収させたものである。発煙硫酸は三酸化硫黄の蒸気を徐々に放出しており、湿った空気中で白煙と鼻を突く刺激臭を発する。試薬、工業用ともに、三酸化硫黄含有率が30%、60 % 等の製品がある。一般的には濃硫酸よりも高価である。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[1]
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発煙硫酸 | |
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危険性 | |
GHSピクトグラム | ![]() |
Hフレーズ | H314, H335 |
EU分類 | ![]() ![]() ![]() |
Rフレーズ | R14 |
Sフレーズ | S261 S280 S305 S310 S338 S351 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/29/Oleum_fuming.jpg/220px-Oleum_fuming.jpg)
性質
編集反応
編集製法
編集「硫酸」も参照
硫酸は SO2 → SO3 → H2SO4 の段階を経て製造されるが、気体である SO3 の溶媒として硫酸が使用される。したがって、発煙硫酸は硫酸の中間生成物として生産されている。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 国際化学物質安全性カード 発煙硫酸 (ICSC:1447) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版