統計委員会
所掌事務
編集統計委員会は、統計法[5] の定めるところにより、つぎの事務をおこなう。
統計制度全体
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統計法4条は、日本の公的統計を整備するための基本計画︵公的統計の整備に関する基本的な計画︶を作成するよう定めている。この基本計画はおおむね5年ごとに変更される。この基本計画の作成・変更にあたっては、総務大臣が統計委員会の意見を聴いたうえで案を作成し、閣議で決定する。
また、基本計画以外にも、日本の統計と統計制度の発達・改善に関して、総務大臣の諮問に応じて調査審議すること、またそれらの事項に関して総務大臣に意見を述べることができる。公的統計の整備に関して必要がある場合には、関係行政機関に、総務大臣を通じて勧告することができる。多くの統計で共通して利用される統計基準︵日本標準産業分類など︶についても同様である。
基幹統計
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行政機関等が作成する統計のうちで特に重要なものとして総務大臣が指定するのが基幹統計、それを作成するための調査が基幹統計調査である。これらの指定・承認・変更・解除については、調査・審議を統計委員会がおこない、その意見を総務大臣が聴いて決定する。
国民経済計算の作成基準については、特に内閣総理大臣に対して意見を述べる権限が統計委員会にあたえられている︵統計法6条2項︶。
統計データ利用
編集統計調査によるデータを匿名化した匿名データを行政機関が作成する場合、あらかじめ統計委員会の意見を聴かなければならない(統計法35条2項)。
組織
編集委員等
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統計委員会の委員は13名以内である︵統計法46条︶。学識経験のある者から内閣総理大臣が任命する︵47条︶。委員の互選により、委員長を選ぶ︵49条︶。委員の任期は2年であるが、再任することができる︵48条︶。
必要に応じて、特別の事項の調査審議にあたる臨時委員と、専門の事項を調査する専門委員を置くことができる︵46条︶。これらも内閣総理大臣が任命する︵第47条︶。臨時委員・専門委員は、当該の調査審議等が終了した時点で解任される︵48条︶。
委員・臨時委員・専門委員はいずれも非常勤である︵48条︶。
幹事
編集委員会・分科会・部会
編集- 評価分科会
- 統計委員会の権限に属する事項のうち、統計技術の観点から評価を行い、その結果に基づき意見を述べる事項を所掌
- 企画部会
- 統計と統計制度の発達・改善に関する重要事項、基幹統計作成機関への協力要請に関する事項、3つ以上の部会に関連する横断的課題、他の部会の所掌でない事項を所掌
- 国民経済計算体系的整備部会
- 国民経済計算、産業連関表に関する事項を所掌
- 人口・社会統計部会
- 人口、労働、家計、住宅、厚生、文化、教育など、国民生活・社会統計に関する事項を所掌
- 産業統計部会
- 農林水産業、鉱工業、公益事業、建設統計に関する事項を所掌
- サービス統計・企業統計部会
- 通信、運輸、商業、貿易、物価、サービス業、流通、環境、財政、金融、企業経営、事業所全般を対象とする統計など、企業統計に関する事項を所掌
- 統計基準部会
- 統計基準に関する事項を所掌
- 統計制度部会
- 政令や省令の制定/改廃に関する事項および基幹統計調査の匿名データに関する事項を所掌
- 統計作成プロセス部会
- 統計作成プロセスの水準の向上に関する事項を所掌
脚注
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(一)^ 統計法 (平成19年5月23日法律第53号)︹昭和22年法律第18号の全部改正︺ - 国立国会図書館 日本法令索引
(二)^
松井博﹃公的統計の体系と見方﹄日本評論社、2008年。ISBN 9784535554726。 NCID BA86882304。
(三)^ 内閣の重要政策に関する総合調整等に関する機能の強化のための国家行政組織法等の一部を改正する法律︵平成27年9月11日法律第66号︶ - 国立国会図書館 日本法令索引
(四)^ 島村史郎﹃日本統計発達史﹄日本統計協会、2008年。ISBN 9784822334888。 NCID BA86024968。
(五)^ 統計法︵平成19年法律第53号︶ - e-Gov法令検索
(六)^
統計委員会 (2020年4月17日). “統計委員会運営規則”. 総務省. 2023年9月21日閲覧。
(七)^ ab統計委員会令︵平成19年政令第300号︶ - e-Gov法令検索
(八)^
統計委員会 (2020年10月1日). “統計委員会部会設置内規”. 総務省. 2023年9月21日閲覧。