1990使20101使[1]

航空機

編集

航続距離は対地速度に最大飛行時間 tmax を乗じたものである。 以下に、プロペラ機とジェット機について航続距離を求める計算式を示す。

導出

編集

 :

 

 (dWf)  (-dW) dWf = -dW. 

 

V:

 



 

 V/F 

プロペラ機

編集

 Pa= Pr  ηj  cp

 

 :

 

 L=  W

 



 



 

ジェット機

編集



 



 



 

使

 

ρS



 

 :

 

 


マッハ数による算出

編集

成層圏での長距離ジェット飛行では音速は一定であり、そのため一定のマッハ数で飛行するとその航空機は局地的な音速を変えることなく上昇する。 この場合、  

ただし、Mが巡航マッハ数で、aが音速を意味する。 航続距離の式は次のように変形できる:

 

または、

 

船舶

編集

2[2]40,000 km1[3][4]

航続距離

編集

燃料を無給油のまま航海できる最長距離のことを「航続距離」と呼ぶ。大きな燃料タンクに燃料消費率の良いエンジンと効率の良い推進器を備え、船体の抵抗が小さい船が低速で走ればそれだけ航続距離は伸びるが、航続距離を求める場合は常用出力での距離を用いる。 1日・1万馬力あたりの燃料消費量はディーゼル・エンジンで30数トン、蒸気タービンで45トン程である。燃料消費量の多い軍艦を除いて、大きさの割りに燃料消費量の多いのは高速で航行するコンテナ船やフェリーである。

具体的には、

  • 20万重量トン級石油/原油タンカー:約150トンの消費で17,000 nm(海里
  • 6万重量トンの撒積船(ばらづみせん):約50トンの消費で15,000-25,000 nm
  • 2万重量トン級の貨物船:30数トンの消費で約15,000 nm
  • 1,000トン程度の漁船で20,000 nm

といったところになる。

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ 小林 肇 (2021年8月30日). “ニュースを読む 新四字熟語辞典 第24回 【航続距離】こうぞくきょり”. 三省堂 ことばのコラム. 三省堂. 2021年10月9日閲覧。
  2. ^ 池田良穂監修 『船のすべてがわかる本』 ナツメ社 2009年2月9日発行 ISBN 9784816346408
  3. ^ 川崎重工業プレスリリース [リンク切れ]
  4. ^ 出光タンカーによる自社船舶紹介