地形輪廻
地形学の地形発達モデルのひとつ
(隆起準平原から転送)
地形輪廻︵ちけいりんね︶とは、河川の侵食により地形が変化して行く過程のこと。侵食輪廻︵しんしょくりんね︶とも言う。アメリカのウィリアム・モーリス・ディヴィスが提唱した。
原地形︵げんちけい︶が侵食を受けて幼年期地形︵ようねんきちけい︶となり、壮年期地形︵そうねんきちけい︶、老年期地形︵ろうねんきちけい︶を経て平坦な準平原︵じゅんへいげん︶となる。
原地形
編集地形輪廻の最初の段階で、地表面が侵食が始まる以前の地形で内的営力により形成され、平坦面が広がる。火山活動により形成されたばかりの山体や、海底から隆起したばかりの海岸平野、隆起準平原がこれに当たる。
幼年期地形(young)
編集侵食作用が始まった最初の段階。河川は下刻作用が盛んでV字谷となり、急流や滝を伴う。それ以外の箇所は原地形の地表を保存し高原状を呈する。
壮年期地形(mature)
編集老年期地形(old)
編集準平原(peneplain)
編集参考文献
編集- Davis, W.M. 1899. "The geographical cycle". Geographical Journal of the Royal Geographical Society, 14, 481-504.
関連項目
編集外部リンク
編集- 河食による地形=侵食輪廻(教育ネットひむか) - 地形輪廻がイラストで説明されている。