食客
食客︵しょっかく、しょっきゃく︶は中国の戦国時代に広まった風習で、君主たちが才能のある人物を客として遇して養う代わりに、主人を助けるというもの。門客︵もんかく︶とも言う[1]。
彼らの中には任侠の志を持つ者が多く、場合によっては、命を差し出すこともあった。逆に主人を裏切り殺害することもあった。
多数の食客を抱えたことで有名な人物は、戦国四君︵斉の孟嘗君、 趙の平原君、魏の信陵君、楚の春申君︶、秦の呂不韋などがいる。彼らの食客は俗に三千人と言われた。
食客は、その土地に封土を有さないため、諸侯などの﹁館︵﹃官﹄が原字︶﹂に起居し、﹁官﹂の起源となった。また、生計を封土からの収穫ではなく、その特別な技術・才能からの報酬により立てたので、﹁論客﹂﹁剣客﹂﹁刺客﹂等の語源ともなる。
代表的食客
編集春秋戦国時代における食客として著名な人物(生没年 国 主人)
食客に関係する故事成語
編集脚注・出典
編集関連項目
編集食客を養っていた側の例
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●夏目漱石 - 作家
●赤塚不二夫 - 漫画家。芸能界デビュー前後のタモリが食客だった。
●ヒュー・ヘフナー - 出版社PLAYBOY創業者。アメリカ西海岸の広大な土地に建てた豪華ホテル並みの規模・設備・サービスを備える伝説的会員制ゲストハウス﹁プレイボーイ・マンション﹂にて、彼のお気に入りとして長期に渡り宿泊・食事の無償利用を許されていた有名人やセレブが滞在した。
●アンリ・デュナン - 赤十字社を創設し、1901年に第1回ノーベル平和賞を受賞したが晩年は食客といわれる身分だった。
●梁山泊
●孟嘗君 - 食客三千人と言われた。
●ゼノビア - パルミラ帝国女王
●一休宗純 - アニメ﹁一休さん﹂のモデルとなった室町時代の臨済宗大徳寺派の僧、詩人。
●勝海舟 - 幕末期の江戸幕府幕臣の一人
●土井利勝 - 江戸時代前期の大名。食客は関盛吉など。
●お登勢 - 幕末期、京都伏見にあった船宿寺田屋女将
●竹中愛子 - 四代目山口組組長竹中正久実母
●ニコライ2世 - 帝政ロシア最後の皇帝。食客はグリゴリー・ラスプーチン。