香川県立図書館
香川県高松市にある県立図書館
香川県立図書館(かがわけんりつとしょかん/Kagawa Prefectural Library)は、香川県高松市の県立公立図書館である[2]。
![]() Kagawa Prefectural Library | |
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![]() no | |
施設情報 | |
前身 | 香川県教育会図書館 |
専門分野 | 総合 |
事業主体 | 香川県 |
開館 | 1994年(平成6年) |
所在地 |
〒761-0393 香川県高松市林町2217-19 |
位置 | 北緯34度17分35秒 東経134度4分0秒 / 北緯34.29306度 東経134.06667度座標: 北緯34度17分35秒 東経134度4分0秒 / 北緯34.29306度 東経134.06667度 |
ISIL | JP-1002741 |
統計情報 | |
蔵書数 | 96万0169冊(2015年度[1]時点) |
貸出数 | 86万4099冊(2015年度[1]) |
来館者数 | 42万6617人(2015年度[1]) |
公式サイト | 香川県立図書館 |
地図 | |
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プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
概要
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香川県立図書館は、元々は1963年から高松市立中央公園横にあった。交通の便は良かったものの収蔵能力が30万冊と手狭で建物が老朽化したこともあり、敷地の広い旧高松空港跡地に移転を決定した[3]。
1993年12月、旧高松空港跡地の香川インテリジェントパーク内に新館が完成。香川大学工学部の隣りにある。地下1階、地上4階で、開架22万冊、書庫100万冊に整備されている。
図書館は、﹁香川県立文書館﹂と一体の建築物。東棟に図書館・西棟に文書館を配し、エントランスホール・視聴覚ホール・駐車場・駐輪場などを共用する[4]。
清風去来の庭(四月の前庭)
前庭のニレの並木の庭園 ﹃清風去来の庭﹄は、枡野俊明の作品である[5]。
エントランスホールの壁画 ﹃霧の中﹄は、田中岑の作品である[4]。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E5%89%8D%E5%BA%AD.jpg/220px-%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E5%89%8D%E5%BA%AD.jpg)
施設の案内・サービス
編集閲覧室
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ワンフロアで、コーナーごとに資料を配架する。利用者端末機の検索により、資料の有無や配架場所を知ることができる[1]。
●閲覧室仕様 - 面積‥3,419m2。開架能力‥22万冊。席数‥296席。AVブース‥映像×10台・音声×6台。マイクロフィルムリーダープリンター×2台。インターネット端末×6台。商用データベース専用端末×2台。利用者端末機×9台を備える。
●配架コーナー名 - 一般資料‥参考資料‥郷土資料‥AV資料‥デイジー資料‥文庫・新書‥大活字本‥Young Generation‥健やか生活応援‥子育て支援‥洋書‥新聞・雑誌‥国内・国際情報資料‥児童資料に区分する。
郷土資料コレクション
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●空海資料 - 空海の著作・伝記・研究資料を重点に収集。13のテーマを中心に収集し、約3,000タイトルに上がる[1]。
●二山︵にざん︶文庫 - 三野二山の蔵書。漢籍190部1,750冊および国書451部1,187冊を所蔵。漢詩が主である。
●津島洋書文庫 - 元蔵相、津島壽一の蔵書。洋書509冊を所蔵。英仏駐在官のおり、任地で購入したものも多くふくまれる。
●栂尾︵とがのお︶文庫 - 栂尾祥瑞の蔵書。父栂尾祥雲の蔵書を核とし、息子祥瑞が発展させた仏教芸術学を中心に2,876冊を所蔵。
●大平文庫 - 大平正芳記念館︵2015年閉館︶から寄贈された、元内閣総理大臣の大平正芳の蔵書や著作・研究書・大平正芳記念賞受賞作品など8,593冊を所蔵[6]。
館外貸出サービス
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個人貸出の利用者は、﹁資料貸出カード﹂が必要である。個人貸出を利用できるのは、香川県内の居住者および通勤者・通学者に限られる[2]。
●図書・雑誌 - 1人10冊以内、15日間
●CD - 1人3点以内、15日間
開館時間
編集- 火曜日~金曜日は、午前9時~午後7時[2]
- 土曜日・日曜日・祝休日は、午前9時~午後5時
休館日
編集- 月曜日(祝休日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い休日でない日)および12月29日~翌年1月3日(年末年始)[2]
- 資料整理日(年間10日間)
沿革
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●1905年︵明治38年︶ - 高松市七番町に﹁香川県教育会図書館﹂を開館[7]。
●1917年︵大正6年︶ - 高松市天神前147番地に﹁表誠館﹂が完成し、香川県教育会とともに移転[7]。
●1934年︵昭和9年︶ - 文部省より香川県立図書館の設置が許可され、香川県教育会図書館は香川県に移管。その後、数回にわたり移転[7]。
●1963年︵昭和38年︶ - 高松市五番町16番地︵現・番町1丁目11-63︶の﹁香川県立図書館﹂に移転、新館開館[7]。設計は芦原義信による[8]。
●1994年︵平成6年︶3月28日 - 現在地の﹁香川県立図書館﹂に移転、新館開館[1]。旧図書館は移転後、1995年に香川国際交流会館︵アイパル香川︶となった[8]。
建築概要
編集- 所在地:〒761-0393 香川県高松市林町2217-19 (香川インテリジェントパーク内)[1]
- 建設期間:着工1991年(平成3年)10月14日、竣工1993年(平成5年)12月20日
- 構造:鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC)
- 規模:地上4階、地下1階
- 収蔵能力:122万冊(開架:22万冊、書庫:100万冊)
- 敷地面積:19,396m2
- 建築面積:6,422m2
- 延床面積:14,120m2(図書館:9,562m2 文書館:4,558m2)
- 付属施設:駐車場×390台、駐輪場×約100台(図書館・文書館の供用)
- 設計・監理:香川県土木部建築課、㈱石本建築事務所 大阪支店
- 工事費:58億71,515千円
その他
編集アクセス
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●JR高松駅・ことでん築港駅またはことでん瓦町駅から、ことでんバスのレインボーロード経由サンメッセ・川島・西植田線、﹁県立図書館・文書館前﹂または﹁サンメッセ香川﹂で下車[1]。
●ことでん伏石駅から、ことでんバスの伏石駅サンメッセ線、﹁県立図書館・文書館前﹂で下車。
●徒歩で、ことでん太田駅から約3キロメートル。
脚注
編集注釈
編集出典
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(一)^ abcdefgh﹃香川県立図書館﹄ 要覧、香川県立図書館、2016年、6・9・18-20・22・27-28頁。
(二)^ abcd﹁利用案内 香川県立図書館﹂ リーフレット、香川県立図書館、2015年。
(三)^ ﹃香川県教育史 通史編﹄ 1088、1089頁 香川県教育委員会
(四)^ ab﹁香川県立図書館﹂ パンフレット、香川県立図書館、1994年、3・20頁。
(五)^ 国内の庭園作品 - 枡野俊明、2018年2月閲覧。
(六)^ “香川県立図書館、大平正芳元首相の旧蔵書等からなる﹁大平文庫﹂を開設”. カレント・アウェアネス (国立国会図書館). (2016年) 2018年2月閲覧。
(七)^ abcd﹃香川県立図書館 五十年誌﹄、香川県立図書館、1985年、98-99頁。
(八)^ ab﹃LIXIL eye No.22 (PDF) ﹄LIXIL、2020年6月、p.21
(九)^ 第6回公共建築賞﹁優秀賞﹂ - 公共建築協会、2019年7月閲覧。
参考文献
編集- 熊野勝祥 著『香川県図書館史』、香川県図書館学会、1994年。