1943年のメジャーリーグベースボール

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以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1943年のできごとを記す。

1943年4月20日に開幕し10月11日に全日程を終え、ナショナルリーグセントルイス・カージナルスが2年連続7度目のリーグ優勝し、アメリカンリーグニューヨーク・ヤンキースが同じく3年連続13度目のリーグ優勝をした。

2年連続同じカードの対決となったワールドシリーズはニューヨーク・ヤンキースがセントルイス・カージナルスを4勝1敗で破り2年ぶり10度目のシリーズ制覇となった。

1942年のメジャーリーグベースボール - 1943年のメジャーリーグベースボール - 1944年のメジャーリーグベースボール

できごと

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第二次大戦の影響

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194317GMGM

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41

有力選手の参戦

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ここ2年間のタイトルホルダーでは、1942年三冠王のテッド・ウィリアムズ 、1941年打点王のジョー・ディマジオ 、1942年打点王のジョニー・マイズ 、1941年首位打者のピート・ライザー、1941年盗塁王のダニー・マートー、1942年最多安打のジョニー・ペスキー 、1942年最多安打(首位打者説もある)の イーノス・スローター 、1942年最優秀防御率のテッド・ライオンズ のメジャーリーガーたちがこの年に兵役に就いた。

そして翌1944年になるとこの年の首位打者のルーク・アップリング 、最多奪三振のジョニー・ヴァンダー・ミーア 、ヤンキースでは1942年リーグMVPのジョー・ゴードン、名捕手ビル・ディッキーとこの年最多勝・最優秀防御率のスパッド・チャンドラーも応召している。

ブランチ・リッキー

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GMGM

ランディスの最後の仕事

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ランディス・コミッショナーは、この年にフィラデルフィア・フィリーズのウイリアム・コックス会長が自分のチームを賭けの対象にしたことで、彼を球界から永久処分にした。これがコミッショナーとしての最後の仕事となった。

最終成績

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レギュラーシーズン

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アメリカンリーグ

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チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ニューヨーク・ヤンキース 98 56 .636 --
2 ワシントン・セネタース 84 69 .549 13.5
3 クリーブランド・インディアンス 82 71 .536 15.5
4 シカゴ・ホワイトソックス 82 72 .532 16.0
5 デトロイト・タイガース 78 76 .506 20.0
6 セントルイス・ブラウンズ 72 80 .474 25.0
7 ボストン・レッドソックス 68 84 .461 29.0
8 フィラデルフィア・アスレチックス 49 105 .318 49.0

ナショナルリーグ

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チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 セントルイス・カージナルス 105 49 .682 --
2 シンシナティ・レッズ 87 67 .565 18.0
3 ブルックリン・ドジャース 81 72 .529 23.5
4 ピッツバーグ・パイレーツ 80 74 .484 25.0
5 シカゴ・カブス 74 79 .484 30.5
6 ボストン・ブレーブス 68 85 .444 36.5
7 フィラデルフィア・フィリーズ 64 90 .416 41.0
8 ニューヨーク・ジャイアンツ 55 98 .359 49.5

オールスターゲーム

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  • ナショナルリーグ 3 - 5 アメリカンリーグ

ワールドシリーズ

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  • ヤンキース 4 - 1 カージナルス
10/5 – カージナルス 2 - 4 ヤンキース
10/6 – カージナルス 4 - 3 ヤンキース
10/7 – カージナルス 2 - 6 ヤンキース
10/10 – ヤンキース 2 - 1 カージナルス
10/11 – ヤンキース 2 - 0 カージナルス

個人タイトル

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アメリカンリーグ

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打者成績

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項目 選手 記録
打率 ルーク・アップリング (CWS) .328
本塁打 ルディ・ヨーク (DET) 34
打点 ルディ・ヨーク (DET) 118
得点 ジョージ・ケース (WS1) 102
安打 ディック・ウェイクフィールド (DET) 200
盗塁 ジョージ・ケース (WS1) 61

投手成績

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項目 選手 記録
勝利 スパッド・チャンドラー (NYY) 20
ディジー・トラウト (DET)
敗戦 ラム・ハリス (PHA) 21
防御率 スパッド・チャンドラー (NYY) 1.64
奪三振 アリー・レイノルズ (CLE) 151
投球回 ジム・バグビー (CLE) 273
セーブ ゴードン・マルツバーガー (CWS) 14

ナショナルリーグ

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打者成績

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項目 選手 記録
打率 スタン・ミュージアル (STL) .357
本塁打 ビル・ニコルソン (CHC) 29
打点 ビル・ニコルソン (CHC) 128
得点 アーキー・ヴォーン (BRO) 112
安打 スタン・ミュージアル (STL) 220
盗塁 アーキー・ヴォーン (BRO) 20

投手成績

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項目 選手 記録
勝利 モート・クーパー (STL) 21
エルマー・リドル (CIN)
リップ・シーウェル (PIT)
敗戦 ネイト・アンドリュース (BSN) 20
防御率 マックス・ラニアー (STL) 1.90
奪三振 ジョニー・ヴァンダー・ミーア (CIN) 174
投球回 アル・ジャベリー (BSN) 303
セーブ レス・ウェバー (BRO) 10

表彰

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シーズンMVP

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出典

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  • 『アメリカ・プロ野球史』第4章 栄光の日々とその余韻 122-123P参照 鈴木武樹 著 1971年9月発行 三一書房
  • 『米大リーグ 輝ける1世紀~その歴史とスター選手~』≪ケネソー・M・ランディス≫ 63P参照 週刊ベースボール 1978年6月25日増刊号 ベースボールマガジン社
  • 『米大リーグ 輝ける1世紀~その歴史とスター選手~』≪1943年≫ 98P参照
  • 『メジャーリーグ ワールドシリーズ伝説』 1905-2000  98P参照 上田龍 著 2001年10月発行 ベースボールマガジン社
  • 『オールタイム大リーグ名選手101人』≪スタン・ミュージアル≫ 174-175P参照  1997年10月発行  日本スポーツ出版社

関連項目

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外部リンク

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