freedesktop.org
(Fd.oから転送)
freedesktop.org(フリーデスクトップドットオルグ。fd.o(エフディードットオー)などと略されることもある)は、Unix系のシステムの環境のデスクトップ環境(もっぱらX Window Systemを利用する)の、相互運用性の向上と共通基盤技術の整備を目指したプロジェクトである。CDEのライセンスが、しがらみのため自由になるのに時間を要していた(2012年に至ってやっとLGPLv2となったが、もはやほとんどニュースにならなかった)ために乱立気味であったUnix系のデスクトップ環境において、無用な重複と、混乱を招くだけの無用な差異を無くすことなどが主な目的である。2000年3月、ハヴォック・ペニントンが設立した。
略称 | fd.o |
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設立 | 2000年3月 |
設立者 | ハヴォック・ペニントン |
種類 | 非営利団体 |
目的 | UNIX系のデスクトップ環境の無用な差異の均一化 |
貢献地域 | 世界規模 |
会員数 | 私人ならびに後援企業 |
関連組織 | Free Standards Group |
ボランティア数 | 不明(世界各国に存在) |
ウェブサイト | freedesktop.org |
開発などはユーザの視点で行われている。KDEとGNOMEに代表される各デスクトップ環境を統一した唯一の環境、といったようなものを作る、というような目的ではなく、各開発フレームワーク間の差異︵非本質的な︶がユーザから見えないようにすること、などといった共通化を目的としている。また、特にGNOMEとKDEは、このプロジェクトと密接に連携している。Xfceも、4.0版以降では準拠とした。
2006年に、デスクトップ環境の共通インタフェースを集めたPortland 1.0 (xdg-utils) をリリースしている[1]。
かつてX Desktop Groupと名乗っていたため、"XDG" という省略形も、ディレクトリ名などあちこちにいまだによく使われている。
傘下プロジェクト
編集目的
編集このプロジェクトは定式化された標準規格を定めることが目的ではない。むしろ、なるべく早く相互運用性の問題を明らかにし、対処することを目的としている。
- 既存の仕様、標準、Xデスクトップの相互運用性に関する文書を集め、広く利用できる形で保管する。
- Xデスクトップに共通な新たな仕様や標準規格の開発を促進する。
- デスクトップ環境の標準規格を、Linux Standard Base、ICCCMなどの全体的な標準規格とするべく努力する。
- 特定のXデスクトップでそれら標準規格の実装を行う。
- Xデスクトップ技術に関するアイデアを共有するための中立組織として働く。
- Xデスクトップの相互運用性とフリーなXデスクトップの普及促進のための技術実装を行う。
- Xデスクトップとその標準をアプリケーション開発者に普及させるべく働く。
- フリーなオペレーティングシステムのカーネル開発者、X Window System自体の開発者、OSディストリビューションなどとデスクトップ関連問題について話し合う。
- 以上のような目的に沿ったプロジェクトに対して、CVS、Webホスティング、メーリングリストなどのリソースを提供する。
出典
編集- ^ Portland points desktop Linux at $10 billion market, DesktopLinux.com, 2006年10月11日
- ^ freedesktop.org - FreedesktopProjects
- ^ freedesktop.org - Software
参考文献
編集- The Big freedesktop.org Interview(Rayiner Hashem & Eugenia Loli-Queru, OSNews, 2003年11月24日)