h.m.p
日本の映像制作・販売会社
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株式会社h.m.pは、1981年に創業した日本のアダルトビデオメーカー。一般向け映像ソフトの制作・販売も行う。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒130-0025 東京都墨田区千歳1-1-1 三京ビル2F |
設立 | 1981年 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 4010001128133 |
事業内容 |
映画、ビデオ・ムービー、ビデオソフトの 企画・制作・販売 マルチメディア関連ソフト(DVD、Blu-ray Disc他)の企画・製作・販売 通信・放送衛星(CS・BS)など宇宙波及びCATVを含む映像ソフトの企画・制作 |
代表者 | 賀山茂 |
資本金 | 1000万円 |
外部リンク | https://www.hmp.jp/other/profile/ |
h.m.p | |
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グループ | 芳友 |
主なレーベル |
h.m.p 芳友会 ビデオバンク |
ジャンル |
オムニバス 人気シリーズ 女優ベスト |
シリーズ |
Bomb 大全集 Candy など |
DVD発売日 | 毎月第一金曜 |
代表者 | 賀山茂 |
公式サイト | h.m.p公式サイト |
概要
編集沿革
編集1980年代
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オーナーの賀山茂が1979年に東京・六本木に開設した会員制SMサロン、﹁SAMM﹂を母体に1981年に創業。サロンの名を冠した﹁サム・ビデオ・センター﹂として、当初は﹁本格派のSM﹂をうたったマニアックなSM作品をリリースしていた[1]。
1984年3月、株式会社芳友舎が設立され、サムは同社のメインレーベルとなるとともに、作品の傾向も一般的な路線へとシフトした。1985年、九鬼で監督デビューしていた豊田薫が加入。﹁マクロ・ボディ 奥までのぞいて﹂等の性表現の限界を追求した作品群を世に送り出し、サムへの注目度を一気に高めた。豊田は1990年にダイヤモンド映像に移籍するまでの間、斉藤唯の﹁禁姦色II﹂などのヒット作品を数多く制作し、80年代のサムの牽引役となった。また神野龍太郎、東良美季などの職人肌の監督が、キャッチーかつハード路線というサムのレーベルカラーを演出。1988年ごろから始まった﹁淫乱ブーム﹂では、80年代中盤の美少女ブームを主導した宇宙企画が失速する一方で、サムは存在感を強くアピールした。
サムと並行して、芳友舎は1984年に﹁ミス・クリスティーヌ︵Miss Christine︶﹂レーベルを設置。1社が複数のレーベルを持つ先駆け的なケースであり、社員監督・島村雪彦の女優の外見的な質を重視した作風は、サムのハード路線と並ぶ芳友舎の一方の個性となった。1986年には株式会社クリスティーヌとして分社化され活動を本格化、葉山レイコの﹁処女宮 うぶ毛のヴィーナス﹂などのヒット作を生んでいる。1989年にはクリスティーヌ傘下に、トップクラスの美少女ものだけをリリースするという﹁ティファニー︵Tiffany︶﹂レーベルも設けられた。また1986年には芳友舎とクリスティーヌの合同レーベルとして﹁ゴールデン・サム︵Golden SAMM︶﹂︵後の﹁小さな映画会社﹂︶が発足。複数キャストによる映画的な作品を制作するレーベルで、武智鉄二や片岡修二といった映画畑の監督が作品を残した。
1990年代~2000年代
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1990年代初頭のレーベル再編で、ミス・クリスティーヌ、ティファニーはサムとともに芳友舎が発売元となった。また小さな映画会社は活動を停止し、﹁スーパー過激レーベル﹂をうたった﹁エックス︵X︶﹂が短期間設けられた。1992年には株式会社エイトマンが設立され、複数キャスト専用のレーベル﹁エイトマン﹂、単体レーベルの﹁メビウス︵MOBIUS︶﹂などが設置された。1993年には芳友舎初の企画もの専門レーベルである﹁Q﹂が始動している。1990年代の芳友舎は、総合プロデューサーである島村雪彦の方針を反映して、星野ひかるや白石ひとみ、浅倉舞など美少女系AV女優の作品でヒットを量産し、1980年代にサムが打ち出したハード路線はやや影を潜めた感があった。
1995年には株式会社芳友メディアプロデュースに改称。1997年には株式会社エイチエムピィ︵h.m.p︶へと改称された︵2004年にはh.m.p株式会社に改称︶。1998年には株式会社芳友舎ジェイ︵芳友舎J︶を設立、厳選した美少女だけをリリースするという﹁フォー・ユー︵for you︶﹂レーベルを設置した。2001年には芳友舎ジェイを株式会社芳友舎と改称するとともに、﹁プラチナティファニー︵PLATINUM Tiffany︶﹂、﹁ダイヤモンドティファニー︵DIAMOND Tiffany︶﹂の各レーベルを設けて、フォー・ユーとティファニーを吸収している。なお美少女路線を牽引した島村雪彦は1999年に同社を離れている。2000年代のh.m.p/芳友舎では美少女系を重視しつつも、総合メーカーとしての色彩を強めている。また多くのレーベルの再編がこれまでになく頻繁に行われるようになり、ミス・クリスティーヌは2003年、サムも2004年を最後にリリースが停止されている。
モザイクの処理に問題が発覚。
なお1994年にはSM雑誌﹁奇譚クラブ﹂の商標権を譲り受けていたオーナーの賀山茂が、自ら監修する同名のSM専門レーベルを設立。同レーベルは息の長い活動を続け、h.m.p/芳友舎の一角で特異な存在感を示している。
銀河映像、ビデオバンク
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銀河映像株式会社は元々販社の位置づけで1989年に設立されたが、1990年代から2000年代にかけて、﹁姦﹂レーベルや﹁SEX 9﹂レーベル等で独自に作品をリリースしている。株式会社ビデオバンクは1993年に設立され、映像コンテンツの再活用による編集版を中心にリリースしている。一時、バクシーシ山下監督による﹁DOCUMENT﹂レーベル元となったこともある。
2020年時点の代表である菊間は営業時代を振り返り、芳友舎といえば単体女優の会社、エイチエムピィに社名変更してからは、総合デパート的なメーカーというイメージだあったと答えている[1]
●ミス・クリスティーヌ ︵Miss Christine︶︵1984年~2003年︶…芳友舎→クリスティーヌ→芳友舎→芳友メディアプロデュース→h.m.p
●ゴールデン・サム ︵Golden SAMM︶︵1986年~1989年︶…芳友舎→メディア・プランニング
●小さな映画会社 ︵1989年~1990年︶…メディア・プランニング→芳友舎
●ティファニー ︵Tiffany︶︵1989年~2001年︶…クリスティーヌ→芳友舎→芳友メディアプロデュース→h.m.p
●エックス︵X︶︵1990年~1992年︶…芳友舎
●エイトマン ︵1992年~1998年︶…エイトマン
●メビウス︵MOBIUS︶︵1992年~1997年︶…エイトマン
●Q︵CUE︶︵1993年~2003年︶…芳友舎→芳友メディアプロデュース→h.m.p
●Z︵1994年~1997年︶…エイトマン
●奇譚クラブ ︵1994年~︶…芳友舎→芳友メディアプロデュース→h.m.p→芳友舎︵新︶
●Pico ︵1994年~︶
●NaNa ︵1995年︶
●DOKAN ︵1995年~2004年︶…芳友メディアプロデュース→h.m.p→芳友舎︵新︶
●DOCUMENT ︵1996年~2003年︶…ビデオバンク→h.m.p
●h.m.p ︵1997年~︶…h.m.p
●超 ︵1997年~1998年︶…エイトマン
●Vアダルトシネマ︵V Adult Cinema︶︵1998年~2001年︶…エイトマン→銀河映像
●フォー・ユー ︵for you︶ ︵1998年~2001年︶…芳友舎J→芳友舎︵新︶
●Jamm ︵1998年~2001年︶…芳友舎J→芳友舎︵新︶
●Cream ︵1998年~2005年︶…芳友舎J→芳友舎︵新︶
●姦 ︵1999年︶…銀河映像
●SEX 9 ︵1999年~︶…銀河映像→芳友舎︵新︶
●new ︵2001年~2002年︶…芳友舎︵新︶
●プラチナティファニー ︵PLATINUM Tiffany︶︵2001年~︶…芳友舎︵新︶
●プチクリ/プチクリセーラー ︵PETiT CHRi/PETiT CHRi Sailor︶︵2001年~2003年︶…h.m.p
●ダイヤモンドティファニー ︵DIAMOND Tiffany︶︵2002年~︶…芳友舎︵新︶
●Chu! ︵2002年~2004年︶…h.m.p
●KENTA ︵2002年~2003年︶…芳友舎︵新︶
●ニューティファニー ︵new Tiffany︶︵2003年~︶…芳友舎︵新︶→h.m.p
●ビークリ ︵Be Chri︶︵2003年︶…h.m.p
●VOX ︵2003年︶…h.m.p
●Sui-cup ︵2003年︶…芳友舎︵新︶
●HOYUSHA ︵2003年~︶…芳友舎︵新︶
●ジュニア ︵junior︶︵2003年~2004年︶…芳友舎︵新︶
●Ray ︵2003年~2004年︶…芳友舎︵新︶
●OM︵2003年~2004年︶…h.m.p
●ど素人 ︵2003年~︶…芳友舎︵新︶→h.m.p
●eve ︵2004年~︶…芳友舎︵新︶→h.m.p
●LEMON︵2004年~︶…芳友舎︵新︶→h.m.p
●超どQ ︵2004年~︶…芳友舎︵新︶
●vitamin H ︵2004年~︶…芳友舎︵新︶
●dope ︵2004年︶…芳友舎︵新︶
●ビークリプラス ︵Be Chri plus︶︵2004年~︶…芳友舎︵新︶
●ガールズティファニー ︵GIRLS TIFFANY︶︵2004年~︶…芳友舎︵新︶
●FUCK TORY ︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●969 (クロック︶︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●本気︵まじ︶︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●SWEET CHIC ︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●CHOGAL ︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●RED ︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
●Kirara ︵2005年~︶…芳友舎︵新︶
この他書籍扱い編集版専用の10︵テン︶、Roku文庫などのレーベルが設置された。
主な女優
編集h.m.p
編集- 2001年
- 森高千春(6月)
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 有希ちな(1月、MAX-Aとの共同プロデュース)
- 夏木彩(3月)
- 星アンジェ(3月)
- 石原莉奈(4月)
- 月嶋みやび(4月)
- 綾瀬みさ(5月)
- 上原レナ(6月)
- 伊吹怜(8月、改名)
- 叶志穂(8月)
- 松下桃香(10月)
- 雨音レイラ(11月)
- 蒼井怜(12月)
- 2009年
- 麻生香月(1月)
- 坂井優羽(2月)
- 瀬尾えみり(3月)
- 乙井なずな(4月)
- 愛内梨花(5月)
- 姫咲静香(7月)
- 白咲舞(8月)
- 夢咲ほのか(8月)
- 亜希菜(9月)
- 綾瀬ティアラ(9月)
- 秋山祥子(10月)
- キラリ(11月)
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 2014年
- 長谷部ゆい(1月)
- 青山未来(2月)
- 浅倉愛(3月)
- 宮崎夏帆(3月)
- 穂高ゆうき(5月)
- 佐伯ゆきな(6月)
- 西田カリナ(8月)
- 舞園かりん(9月)
- 星野遥(10月)
- 神尾舞(12月)
- 星空もあ(12月)
- 2015年
- 美月あおい(3月)
- 2016年
- 初美沙希(11月)
- 2019年
芳友舎
編集- 2005年
- 叶樹梨(10月)
- 立花もえ(10月)
- 2006年
- 綾瀬しおり(10月)
- 2008年
その他
編集- 1988年
- 葉山レイコ(9月)
- 1990年
- 星野ひかる(6月)
- 佐藤江珠(12月)
- 1991年
- 沢口ひろみ(11月)
- 1992年
- 1993年
- 秋山リカ(4月)
- 1994年
- 1995年
- 1996年
- 香月あんな(6月)
- 後藤えみり(6月)
- 寺田里美(6月)
- 牧原さおり(6月)
- 1997年
- 水島千影(1月)
- かわいももこ(7月)
- 1998年
- 1999年
- 河愛つぐみ(1月)
- 中山美礼(5月)
- 森村なつみ(8月)
- 川村理沙(10月)
- 吉野ゆうき(12月)
- 2000年
- 青木絵里(1月)
- 片瀬ラン(1月)
- 沖遥(2月)
- 遠野春希(4月)
- 星野くるみ(4月)
- 北村うるか(5月)
- 後藤リナ(6月)
- 森川珠里(6月)
- 安倍なつき(8月)
- 相澤玲(9月)
- 小泉春花(11月)
- 田中麻里(12月)
- 2001年
- 風音つぐみ(1月)
- 神谷麗子(1月)
- 榊うらら(1月)
- 早川理奈(1月)
- 中森藍子(2月)
- 矢吹まりあ(3月)
- 桜ことみ(4月)
- 飯島めぐみ(5月)
- 松田みみ(5月)
- 冬月菜美(5月)
- 長谷川瞳(7月)
- 高宮りこ(8月)
- 九里マリ(12月)
- 2002年
- 七海ひかる(6月)
- 2003年
- 白鳥さくら(7月)
- 中山美嘉(7月)
- 渋谷亜美(8月)
- 鈴木美帆(8月)
- やなせりほ(12月)
- 2004年
- 成宮智香(1月)
- 綾野ひろ(2月)
- 矢口あみか(3月)
- 松下可憐(4月)
- 2006年
- 川愛加奈(3月)
ゲーム
編集- 1996年
- バーバラに逢いたくて…(11月8日)
- 1997年
- かおりクライマックス(4月18日)
- バーバラ Don’t Stop(6月6日)
- 総務部庶務課(8月8日)
- かおりクライマックス2(10月10日)
- 未来世紀バーバラ(12月12日)
- 1998年
- Guiltia ~罪~(4月24日)
- トロピカル・メモリーズ ~夏色シンフォニー~(6月19日)
- 総務部庶務課II(8月7日)
- CYBER MODEL CLUB(9月4日)
- 暗闇坂の家(9月11日)
- WARG ~SEXバイオロイド戦記~(10月9日)
- ザ・ハッスル(11月13日)
- 乾杯(12月4日)
- 1999年
- おもちゃ妻(11月26日)
- 2000年
- RUSH ~危険な香り CRISIS:2014~(8月4日)
脚注
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(一)^ ab“連載コラム﹁アダルトレーベルの歴史研究﹂|スカパー!アダルト第5回 h.m.p﹁ブランドの危機に何をすべきか﹂”. スカパー!アダルト. 2020年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月7日閲覧。
(二)^ “h.m.p専属女優になった霧島さくらちゃんが笑顔で登場!結婚の条件、将来の夢を語り視聴者と交流!ニコ生放送は大アンケート祭りに発展せ”. デラべっぴんR. 2019年5月3日閲覧。
外部リンク
編集- h.m.p online - 公式HP
- h.m.p - ウェイバックマシン(2007年11月16日アーカイブ分) - オフィシャルブログ
- h.m.p (@hmp_info) - X(旧Twitter)
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- blockwave100 - YouTubeチャンネル