Wikipedia:ウィキメディア財団
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ウィキメディア財団︵英: Wikimedia Foundation、略称: WMF︶は、
wikipedia.org
というドメインを保有し[注釈1]、ウィキペディアをはじめとするウィキメディア・プロジェクトを運営しているアメリカ合衆国の非営利団体です。プロジェクトの管理のために、2003年に創設され、2021年時点では、カリフォルニア州サンフランシスコに本部があります。百科事典や辞書、引用集などの知識共有サイトをフリーかつオープンコンテントとして多言語展開するほか、ウィキマニアと呼ばれる国際会議の開催などを行っています。
組織としての成長はめざましく、2006年時点の職員は5名、予算規模は年額270万ドルを計上していました。2012年には140名前後の従業員を置き年間予算は3800万ドル︵ほぼ寄付金収入による︶、2016年時点の280名前後という従業員数は[1]、2020年に450名前後の常勤職員と期間職員を数えます[2]。ウィキペディアのボランティアとして信任され、職員に転じた人もいます。
ウィキメディア財団の最終的な決定権限は、財団理事会が持っています。活動費用は寄付によってまかない、活動を支える助成金の支給やデータサーバの保守管理、ソフトウェアの開発と配布、さらにウィキペディアの日本語版を含むウィキメディアのプロジェクト群を支援するため、アウトリーチ活動︵普及活動︶を行います。WMFはウィキペディアのコンテンツを編集することはなく、例外としてときどき﹁事務局行動﹂(office actions) をとることがあります。大きく捉えるとボランティアの編集者すなわち﹁コミュニティ﹂が内容を取り扱います。もしWMF がコンテンツの文責を負うとなると、遵守すべき情報関連の法律に従うほかなくなります︵en:Section 230 of the Communications Decency Act︶。
財団の詳細および最新ニュースはウィキメディア財団メインページをご覧ください。
ソフトウェアと技術の情報
編集組織機構、プログラム、連絡先
編集WMF では職員の異動や離職、理事交代で揺れた時期があり、事務長をリラ・トレチコフ (en:User:LilaTretikov)[3]が務めた1年10ヵ月の期間には (任期2014年6月–2016年3月)、永年勤続者の辞職が相次ぎました。この件は利用者GorillaWarfare ほかがまとめたA timeline of recent events surrounding the Wikimedia projects( 仮題「ウィキメディアのプロジェクト群を取り巻く直近の出来事のタイムライン」)にまとめてあります。
理事会
編集詳細は「en:Wikimedia Foundation Board of Trustees」、「m:Wikimedia Foundation Board of Trustees」、「wmf:Board of Trustees」、および「en:WP:Role of Jimmy Wales」を参照
ウィキメディア財団理事会 (The Wikimedia Foundation Board of Trustees) は財団とその業務を監督し、その︿究極の法人権限﹀ultimate corporate authorityを有しています。
その構成は、コミュニティ代表3名を選出するものと規定され、2名以下で運営された時期が2015年と2016年にありました︵直近の理事会選挙の詳細は、メタウィキメディアの関連記事﹁ en:m:Wikimedia_Foundation_elections_2015/Results﹂を参照︶。2015年の選挙でen:User:Doc James/en:James Heilmanは議席を離れています[4][5]。同氏による職員との意思疎通、︿知識のエンジン﹀Knowledge Engineの詳細を公開しようとした意図に起因します。のちに英語版の媒体 Wikipedia Weekly 編集者 en:Andrew Lih/en:User:Fuzheadoは2016年3月時点で﹁今になってジェームズがなぜあの課題に注目したのか、その扱いも正当だったとわかる﹂と述べました[6]。後任の (en:User:Raystorm/María Sefidari) は前回選挙で得票数4位の次点であり、かつて理事経験がある人物です。2016年にはコミュニティ選出の理事だったen:User:Denny/Denny Vrandečić, が辞任しました[7]。なお創設者としてジンボ・ウェールズ/en:Jimmy Walesには固定の議席ならびに︿名誉理事長﹀en:Emeritus en:Chairmanの職名が与えられています。理事のうち2名はウィキメディア国・地域別協会 Wikimedia movement affiliatesから選ばれ、残る4議席は専門性を基準に、その他の理事によって任命されます。WMFは︿助言者﹀Advisory Boardを置きます。戦略について、過去の協議内容は 英語版をご参照ください。
理事会の直近の議事録 (Board of Trustees) は財団のサイトの議決事項を、また理事の利用者アカウントの一覧はメタウィキメディアをご参照ください。理事会の告知版 a noticeboard も設けてあります。ウィキペディアの特定の言語版︵英語版︶にとどまらず WMF に関する一般的なご質問は、ウェブサイトの
wikimedia.org をご参照ください︵これまでの回答の一部はこちら︶。また、他にも財団へのご連絡経路があります。
![@](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/88/At_sign.svg/15px-At_sign.svg.png)
受容
編集資金
編集職員
編集法務
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 所有するドメインは他にも複数ある。
出典
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(一)^ “Frequently asked questions - Wikimedia Foundation”. wikimediafoundation.org. 2022年1月1日閲覧。
(二)^ “Staff and Contractors”. Wikimedia Foundation. 2022年1月1日閲覧。
(三)^ “Online-Enzyklopädie: Chefin der Wikipedia-Stiftung tritt zurück”. en:Spiegel Online. (2016年2月26日)
(四)^ “Resolution:James Heilman Removal - Wikimedia Foundation”. wikimediafoundation.org. 2022年1月1日閲覧。
(五)^ “Wikimedia Foundation ousts community-elected Trustee - Wiki Strategies”. wikistrategies.net. 2022年1月1日閲覧。
(六)^
"we can now see in retrospect James was very much justified in taking on these issues".en:Wikipedia:Wikipedia_Signpost/2016-03-16/Wikipedia_Weekly. 録画の頭の51分53秒あたりから開始。
(七)^ en:Wikipedia:Wikipedia Signpost/2016-04-14/News and notes
関連項目
編集- Wikipedia:ウィキメディア財団理事の選挙:理事会選挙の案内(ウィキペディア日本語版上にあるのは初期のもののみです)
- Wikipedia:ウィキメディアニュース(ウィキペディア日本語版上にあるのは初期のもののみです)
- メタ:ウィキメディア財団
- Wikimedia Foundation blog :財団の公式ブログ
- 2014年7月ウィキメディア財団年次報告書 (原題:Wikimedia Foundation Report, July 2014) :財団の月報の例
- 英語版ウィキペディアの活動より
- en:Wikipedia:Village pump (WMF):コミュニティと財団が意見交換する場所
- en:Wikipedia:Wikimedia Cloud Services:クラウドサービスについて
- The Signpost:ウィキペディア英語版のニュースレター。ボランティア主導で出版し財団の動静も伝える。
- Wikimedia Foundation staff:ウィキペディア英語版に財団が保有する関連のアカウントの一覧