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エンタシス(entasis)は、建築において、円柱の下部から上部にかけて徐々に細くした、若しくは中部から上部にかけて細くした形状であり、それだけに真ん中が太く見える形でもある。古代ギリシャ発祥の建築方法である。法隆寺の柱にも用いられており、伊東忠太によりその起源が古代ギリシャにあると提唱されたが、科学的に証明されているわけではない。この説は和辻哲郎の﹃古寺巡礼﹄によって特に有名となった。
エンタシスを施した柱を下から見上げると、真っ直ぐに安定して見える錯覚を生むため、巨大建築物の柱に用いることが多い。
エンタシスを用いた建築物