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「オテロ (ヴェルディ)」の版間の差分

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ヴェルディの有名なオペラ
 
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[[1871年]]に『[[アイーダ]]』の初演をみてから、ヴェルディは[[1874年]]に文豪[[アレッサンドロ・マンゾーニ|マンゾーニ]]を追悼する『[[レクイエム]]』を完成させたのみで、活動が停滞していた。理由については、老化にともなう作曲意欲の停滞、楽譜出版社[[リコルディ]]社との契約トラブルなどが考えられているが、ヴェルディが、新作が万が一にでも不成功に終わることがあれば晩節を汚す、と、題材選択にこれまで以上に慎重になっていた面も大きかったのだろう。

[[1871年]]に『[[アイーダ]]』の初演をみてから、ヴェルディは[[1874年]]に文豪[[アレッサンドロ・マンゾーニ|マンゾーニ]]を追悼する『[[レクイエム]]』を完成させたのみで、活動が停滞していた。理由については、老化にともなう作曲意欲の停滞、楽譜出版社[[リコルディ]]社との契約トラブルなどが考えられているが、ヴェルディが、新作が万が一にでも不成功に終わることがあれば晩節を汚す、と、題材選択にこれまで以上に慎重になっていた面も大きかったのだろう。




[[|]][[]][[1879]]318797稿

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もっともヴェルディは相変わらず腰が重く、作曲作業に取り掛かる気配がなかったため、ジューリオ・リコルディはまず、[[1857年]]初演の『[[シモン・ボッカネグラ]]』の改訂をヴェルディ、ボーイトの共同で行うことを提案した。[[1881年]]に改訂初演されたこのオペラの成功でヴェルディもようやく作曲に対する情熱の再燃とボーイトに対する全面的な信頼を得たらしく、その後この両者は5年以上にわたる頻繁な意見交換を行いながら、オペラの完成をみたのだった。ヴェルディのボーイト宛の書簡によれば、ヴェルディの脱稿は[[1886年]]12月18日である。

もっともヴェルディは相変わらず腰が重く、作曲作業に取り掛かる気配がなかったため、ジューリオ・リコルディはまず、[[1857年]]初演の『[[シモン・ボッカネグラ]]』の改訂をヴェルディ、ボーイトの共同で行うことを提案した。[[1881年]]に改訂初演されたこのオペラの成功でヴェルディもようやく作曲に対する情熱の再燃とボーイトに対する全面的な信頼を得たらしく、その後この両者は5年以上にわたる頻繁な意見交換を行いながら、オペラの完成をみたのだった。ヴェルディのボーイト宛の書簡によれば、ヴェルディの脱稿は[[1886年]]12月18日である。


2005年9月23日 (金) 23:46時点における版


(Otello)41887

Otello

Othello



220

188725



作曲の経緯


18711874

1879318797稿

185718815稿18861218

舞台構成

全4幕

  • 第1幕 キプロスの港
  • 第2幕 庭園に面する城の一室
  • 第3幕 城の大広間
  • 第4幕 デズデーモナの寝室

編成

主な登場人物

  • オテロ、ムーア人でヴェネツィア領キプロスの総督 (テノール
  • ヤーゴ、オテロの旗手 (バリトン
  • カッシオ、オテロの副官 (テノール)
  • ロデリーゴ、ヴェネツィアの貴族 (テノール)
  • ロドヴィーコ、ヴェネツィアからの使者 (バス
  • モンターノ、キプロスの前総督 (バス)
  • デズデーモナ、オテロの妻 (ソプラノ
  • エミーリア、イヤーゴの妻で、デズデーモナの女中 (メゾソプラノ
  • 合唱

楽器構成

あらすじ






 15

1 

2 

3 

使

4 

備考


1882Jago1816

188725姿

220




参考文献

  • Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 3)", Cassell, (ISBN 0-3043-1060-3)
  • Marcello Conati & Mario Medici (Ed.), William Weaver (Tr.), "The Verdi-Boito Correspondence", University of Chicago Press (ISBN 0-2268-5304-7)
  • 永竹由幸「ヴェルディのオペラ――全作品の魅力を探る」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1046-1)
  • 福尾芳昭「二百年の師弟――ヴェルディとシェイクスピア」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1561-7)