オーバーシュート

オーバーシュート︵overshoot︶

英語で﹁行き過ぎる﹂などを意味する言葉の音写。

●オーバーシュート (人口学) - 環境の収容力を超えて過剰な人口が集中する状況。
●オーバーシュート︵需要過剰︶ - エコロジカル・フットプリント(EF)において、生物生産力を超えて需要過剰な状態のこと。

●オーバーシュート (タイポグラフィ) - 欧文書体において、書体を意図的に大きめにして見かけ上の大きさを揃えること。

●オーバーシュート (電気工学) - 映像の輪郭線など、暗い色に隣接してみられる白い縁が浮き出る現象。リンギングも参照。
●オーバーシュート (ディスプレイ) - 上記に関し、液晶モニターなどで液晶素子の応答速度の違いを吸収するためのオーバードライブ回路の特性により、瞬間的に画面上に偽色が出てしまうこと。特に動画で応答速度を高速にした場合に輪郭に沿って出やすい。[1]

●オーバーシュート (航空) - 航空機が何らかの原因により本来の目標を行き過ぎること。敵機を追尾して攻撃しようとしたが行き過ぎて前に出た場合など。

●オーバーシュート (感染症) - 本来は、集団免疫を獲得するのに必要以上の感染拡大のこと。
●アウトブレイク - 2020年日本において﹁感染症の爆発的患者急増﹂として﹁オーバーシュート﹂が一時期使用されたが、本来は﹁アウトブレイク﹂の意味である。

●オーバーシュートモデル - 株式など証券取引や為替相場の市場において、短期的に実体からかけ離れた価格変動が起こること。

関連項目

●ダイナミックオーバーシュート︵dynamic overshoot︶ - 東北地方太平洋沖地震などの巨大地震で見られる動的過剰滑り