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ボーダーフリー (border free) とは、河合塾の入試難易予想ランキング表で定められた、入学学力試験をそもそも設けていない、または入学希望の受験者数不足で定員割れしている等で不合格者が皆無又は僅かであることで合格率50%となるボーダーがどの偏差値帯においても存在しないために偏差値を計算することが出来ない大学の総称である[1]。特に1990年代初頭以降に安易に設置が認可されて新設された私立大学・短大に多い。2015年時点で私立大学の43%である250校が定員割れしている。従来の定義から対象が広がり、低偏差値大学を指す意味にも使われだしてる。更に、インターネット上のマウントの意味で同年代学力平均を越えている偏差値の中堅大学や低偏差値の国公立大学に対しても使う者までもいるが誤用である[2][3][4][5][6][7][8]。大学偏差値帯別奨学金返済滞納率統計からボーダーフリー卒業生は延滞率が高いこと、貸与型奨学金がFランク大学の経営を支えていること、貸与型奨学金を受給してまで通うことへは返済不履行から懸念が示されている[9][4][5][6][10]。通称Fラン。英語圈では﹁ミッキーマウス[11]学位﹂(Mickey Mouse degrees)と呼ばれる。
概要
2007年時点で高卒後の専門を含む教育機関への進学率は76.3%、大学への進学率は47.2%であった。1990年の大学への進学率は24.6%であり、20年程で約2倍も上昇したが、こうした大学への進学者の急激な増加はかつての大学受験というフィルターを通すことで、全ての大卒した者というだけでは同年齢人口の中で平均を超える学力を持っていることを保証しなくなったことを意味する。1990年代初頭に浪人生の数が最大だったなど当時の大学への進学はそれだけ高い学力と学習にかける時間、さらには進学への強い学習意欲と意志が必要とされるものだった。大学進学が容易化して大卒資格の価値が落ちた背景には少子化なのに非専門的系大学設置を安易に多数認めたこと、外国人で補充や定員割れを何年も起こしてるところに閉鎖命令を出さないことにある。2000年6月23日の週刊朝日によるとFランクの大学が全国の私立大学の4割を占めていて、2009年7月31日の朝日新聞によると私立大の46.5%・短期大学の69.1%が定員割れなので日本約半数の大学は学力が低くとも進学出来てしまう閉鎖命令を出すべき無駄な大学と指摘されている。週刊ポストは18歳人口がより多かった1985年に大学生185万人だったが、2009年には285万人と100万人も増えた。偏差値上位校の卒業生の内定率は90%以上で昔と変わっていない一方で、逆に中堅以上大学卒は昔に比べても就職難易度は変わっていないと報道している[3][12]。
関連項目
脚注