マノン (オペラ)
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クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
﹃マノン﹄︵Manon︶は、ジュール・マスネのオペラ。1884年初演。アベ・プレヴォーの小説﹃マノン・レスコー﹄に基づく。同じ題材によるオペラは他にもプッチーニの﹃マノン・レスコー﹄を初め、数多く存在した。
なお、マスネの音楽によるバレエ﹃マノン﹄︵ケネス・マクミラン、1974年初演︶には、本作の音楽は用いられていない。
基本データ
登場人物
あらすじ
時と場所:1771年のフランス
第1幕
フランス、アミアンの宿屋。この宿屋に食事に立ち寄った放蕩貴族のギヨーは友人のブレティニーや情婦と食事をしに立ち寄るが、宿屋の主人が食事をなかなかもってこないので腹を立てている。漸く、食事がテーブルに乗ったところ、一台の馬車が到着する。レスコーが友人と妹マノンを連れて登場。マノンはその享楽的性格から修道院に入れられることになっていた。マノンはここでアリア﹁まだ、頭がボーっとして﹂を歌う。マノンの美しさに目を奪われたギヨーは金にものを言わせてマノンを連れて帰ろうとするが、レスコーに阻まれる。そこに、哲学を勉強していた、騎士デ・グリューが登場。彼もマノンの美しさに目を奪われる。彼はマノンの修道院入りの話を聞くと、それを思いとどまらせて、二人でパリに行くことを提案し、マノンも同意。二人はパリに逃れる。
第2幕
パリ、ヴィヴィアンヌ通りのデ・グリューとマノンの家。貧しくとも愛情に満ちた生活を送る、デ・グリューとマノン。しかし、二人の下に、マノンを我が物にしようとする、ブレティニーと彼に買収されたマノンの兄、レスコーが現れる。デ・グリューはマノンとの結婚は自分の父親も認めてると証拠の手紙を示そうとするが、その間にマノンはブレティニーの﹁貧しい生活とおさらばして、贅沢な暮らしをしよう﹂と誘惑される。マノンは誘惑に屈し、デ・グリューとの別れを決意。彼が手紙を探して不在の間のことである。彼女はアリア﹁さよなら、この小さなテーブルよ﹂を歌う。デ・グリューが帰宅すると、マノンが泣いている。彼は、自分たちの結婚を父親が反対していると思ったから彼女が泣いていると思い、アリア﹁夢の歌﹂を歌い、彼女を慰める。そこへ二人の家に父親の配下が現れ、デ・グリューを馬車でつれさらってしまう。
第3幕
第1場
レーヌ通り。祭りで賑わうレーヌ通り。ギヨーの目を盗んで、レスコーと3人の情婦たちが遊びに繰り出している。ギヨーがそこへ登場し、ブレティニーの﹁自分からマノンの奪わないでほしい﹂との懇願を退け、金に物を言わせて、マノンを誘惑する。マノンはここで群集をまえにアリア﹁町を歩けば﹂、﹁甘い愛に誘う声に従いましょう﹂を歌うが、デ・グリューの父親とブレティニーの会話からデ・グリューがサン・シュルピスの神学校にいることを知ってしまう。マノンはギヨーからのオペラ座の誘いも断り、デ・グリューの元へと行こうとするのであった。
第2場
サン・シュルピスの神学校。デ・グリューはマノンとの思いを断ち切るために信仰に身を捧げることした。だが、マノンへの思いは断ち切りがたくアリア﹁消え去れ、優しい幻影よ﹂を歌う。そこへマノンが登場。それに驚くデ・グリュー。彼はマノンのかつてのよりを戻す願いに耳を貸そうとしない。しかし、マノンが﹁あなたの手を握ったこと手を思い出してください﹂という﹁誘惑のアリア﹂を歌うと、心が溶かされてしまう。
第4幕
ホテル・トランスシルバニアにて。共同生活を再開したマノンとデ・グリューであったが、マノンの相変わらずの享楽的な生活は変わらない。そのためデ・グリューは亡き母の遺産をとうとう使い果たしてしまう。マノンはデ・グリューに賭博で金を稼ぐことを提案し、ためらう彼をホテル・トランシルバニアの賭博場に連れ出す。そこにはギヨーがいて両者は賭博で対決。幸運にもデ・グリューは賭博でもギヨーに勝利するが、それに腹を立てたギヨーはデ・グリューがいかさまをしたとでっち上げる。二人は哀れ、警察に逮捕される。
第5幕
ル・アーブルの港にて。捉われの身となったマノンとデ・グリューであったが、デ・グリューは父親の力添えで自由のみとなる。しかし、マノンは売春婦としてアメリカに売り飛ばされることになった。マノンの奪還を試みるデ・グリューであったが、レスコーから﹁兵が集まらなかった﹂と聞かされ愕然とする。マノンの奪還が絶望的となり落胆するデ・グリュー。それに同情したレスコーは流刑船の関係者を買収し、両者の逢瀬の場を用意する。果たして。マノンとデ・グリューの逢瀬は実現したが、マノンは衰弱して明日とも知れぬ命であった。二人は熱い抱擁を交わし、変わらぬ愛を確かめ合うが、マノンは将に息絶えようとしていた。デ・グリューは﹁この手を握ったわが手を思いだせ﹂と叫びマノンを励ますが、マノンは空しく息絶えるのであった。幕。
備考
マスネはのちに本作とは別に、同じ原作から1幕物の『マノンの肖像』(Le portrait de Manon )も作曲している(1894年、オペラ=コミック座にて初演)。