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「ライカ・コンタックス論争」の版間の差分

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'''ライカ・コンタックス論争'''(ライカ・コンタックスろんそう)または'''火の粉論争'''<ref>『クラシックカメラ博物館』p.149。</ref>とは、[[1935年]]から[[1936年]]頃にかけて、日本のカメラユーザーの間で「[[ライカ]]と[[コンタックス]]のどちらが優秀か」について巻き起こった論争である。それぞれの製造者である[[カール・ツァイス]]の日本法人や、エルンスト・ライツ(現[[ライカ]])代理店の[[シュミット商会]]を巻き込んで行なわれた。

'''ライカ・コンタックス論争'''(ライカ・コンタックスろんそう)または'''火の粉論争'''<ref>『クラシックカメラ博物館』p.149。</ref>とは、[[1935年]]から[[1936年]]頃にかけて、日本のカメラユーザーの間で「[[ライカ]]と[[コンタックス]]のどちらが優秀か」について巻き起こった論争である。それぞれの製造者である[[カール・ツァイス]]の日本法人や、エルンスト・ライツ(現[[ライカ]])代理店の[[シュミット商会]]を巻き込んで行なわれた。



コンタックス党であった佐和九郎は、カール・ツァイスの日本法人であったカール・ツァイス株式会社が[[1935年]]に発行した『コンタックス綜合型録兼使用書』などを担当した中で、ライカの名こそ出さないが明らかにライカの機構上の欠点を書き並べ、コンタックスの優位性を強調した。ライカの側でも同じことをしており、だんだんそれがエスカレートする結果となった<ref>『クラシックカメラ専科No.4、名機105の使い方』P12。</ref>。

コンタックス党であった佐和九郎は、カール・ツァイスの[[日本法人]]であったカール・ツァイス株式会社が[[1935年]]に発行した『コンタックス綜合型録兼使用書』などを担当した中で、ライカの名こそ出さないが明らかにライカの機構上の欠点を書き並べ、コンタックスの優位性を強調した。ライカの側でも同じことをしており、だんだんそれがエスカレートする結果となった<ref>『クラシックカメラ専科No.4、名機105の使い方』P12。</ref>。



また佐和九郎はK.K.Kのペンネームでアサヒカメラ1935年8月号に記事『'''ライカとコンタックスとどちらがよいか?'''』を書いている<ref>『クラシックカメラ専科No.4、名機105の使い方』p.12。</ref><ref>『クラシックカメラ博物館』p.149。</ref>。この記事は当時の最新型[[ライカ]]と[[コンタックス]]を12項目100点満点で採点し比較しており、一見公平な体裁を取りながら点数は

また佐和九郎はK.K.Kのペンネームで[[アサヒカメラ]]1935年8月号に記事『'''ライカとコンタックスとどちらがよいか?'''』を書いている<ref>『クラシックカメラ専科No.4、名機105の使い方』p.12。</ref><ref>『クラシックカメラ博物館』p.149。</ref>。この記事は当時の最新型[[ライカ]]と[[コンタックス]]を12項目100点満点で採点し比較しており、一見公平な体裁を取りながら点数は



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[[Category:日本の論争]]

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[[Category:昭和時代戦前の文化]]

[[Category:昭和時代戦前の文化]]

[[Category:昭和時代の文化]]

[[Category:1935年の日本]]

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[[Category:1936年の日本]]

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2012年6月23日 (土) 11:26時点における版


[1]19351936

1935使調[2]

K.K.K19358?[3][4]12100
機種 外観美 容積と重量 堅牢度 レンズ シャッター 距離計 ファインダー フィルム装填 精密度と確実性 取り扱いと便否 付随事項 値段 合計
ライカIIIa 100点 100点 65点 75点 60点 85点 95点 90点 90点 100点 80点 100点 1040点
コンタックスI 85点 70点 100点 100点 100点 100点 100点 100点 100点 100点 100点 80点 1135点

[5]

[6]1961[6]

参考文献


No.4105使

No.19'92

 ISBN4-8179-2058-0

 28519941130ISBN 978-4879560391 NCID BN12169955 

脚注



(一)^ p.149

(二)^ No.4105使P12

(三)^ No.4105使p.12

(四)^ p.149

(五)^ p.149

(六)^ ab 1994, pp. 3738.