出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
﹃八犬伝﹄︵はっけんでん︶は、曲亭馬琴原作の﹃南総里見八犬伝﹄をオリジナルアレンジして、碧也ぴんくが1989年2月~2005年5月にかけて制作した漫画作品。OVA﹃THE 八犬伝﹄とのタイアップで始まった。現在では、当時連載していたニュータイプ100パーセントコミックス自体が廃止になっている。連載開始時はコミックGENKi。こちらは変形B5版という形だった為、原稿もコミックスも大型になっている。全15巻。2004年に、ホーム社漫画文庫から全8巻で漫画文庫としてでている。
あらすじ
安房国・里見家の伏姫は、戦で手柄を立てた飼い犬・八房と結婚し、やがて懐妊。
犬の子を身ごもった身を嘆き、命を絶つ。その瞬間、姫の数珠から、八つの珠が飛び散った。
その珠と牡丹の痣を持つ八人の青年がこの物語の主人公・・・八犬士たちである。
やがて八犬伝は、彼らの青春へと舞台を移していく・・・
登場人物紹介
●犬塚 信乃 戍孝︵いぬづか しの もりたか︶
八犬士の一人。本編の主人公。﹁成人まで性別を入れ替えて育てると健康に育つ﹂との俗信から幼少時は女装して暮らしていた。後に、父から関東足利家の名刀﹁村雨丸﹂を主君に返すようにと託された。元服後は荘助と義兄弟となる。
●犬川 荘助 義任︵いぬかわ そうすけ よしとう︶
八犬士の一人。伊豆の荘官の長子として生まれる。父親の死後に母の従兄弟である蜑崎十郎を頼みに安房へ向かう途中、母親が死亡する。その後は大塚家の下僕として働きながらも信乃を助け、仲間への思いは誰よりも強い。珠の字は﹁義﹂。下僕として働いていた頃の名は額蔵︵がくぞう︶。
●犬山 道節 忠与︵いぬやま どうせつ ただとも︶
練馬氏の家臣である犬山家の生き残り。扇谷定正を仇と狙う。
●犬飼 現八 信道︵いぬかい げんぱち のぶみち︶
●犬田 小文吾 悌順︵いぬた こぶんご やすより︶
●犬坂 毛野 胤智︵いぬざか けの たねとも︶
●犬村 大角 礼儀︵いぬむら だいかく まさのり︶
●犬江 親兵衛 仁︵いぬえ しんべえ まさし︶
BLIND GAME
﹃BLIND GAME﹄は、コミックス後書き漫画に描かれた現代版八犬伝をきっかけに作られた漫画作品。月刊ミステリーDX︵角川書店︶で連載された。全10巻。