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2016年12月14日 (水) 15:21時点における版
台湾鉄路管理局TEMU2000形電車 普悠瑪 / Puyuma | |
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TEMU2000型「普悠瑪」 (宜蘭線 牡丹駅~三貂嶺駅間にて) | |
基本情報 | |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 2012年 - 2015年 |
主要諸元 | |
編成 | 8両編成 |
軌間 | 1,067 |
電気方式 | 交流 25,000V 60Hz(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 140 |
設計最高速度 | 150 |
車両定員 |
制御付随車:36 動力車:52 無動力車:48 |
全長 |
制御付随車:22,095mm 動力車及び無動力車:20,700 |
全幅 | 2,900 |
全高 | 4,050 |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
駆動方式 | TD平行カルダン駆動方式 |
制御装置 |
VVVFインバータ制御 (IGBT素子,PWM方式) |
制動装置 | 電力回生併用電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | ATP(ERTMS/ETCS Level1) |
登場の経緯
台鉄では、東部幹線の高速化を目的として、2007年から﹁太魯閣﹂として導入しており、好評を博していた[4]ことから、﹁太魯閣﹂の増備が検討されることになった[4]。﹁太魯閣﹂は日本の日立製作所製で、当初は12編成96両を購入する予定であったが、後に台鐵では保守上の一部考慮事項に基づき、この車両の導入数を2次に分けて6編成48両の導入に変更していた。これらの48両導入後、さらに48両の増備を行おうとした時期に、円高の影響により日立製の更なる車両増備に際して予算折衝が難航し[4]、合意に至らなかった。2009年にも、台鉄は再度日本側との交渉を行ったものの、あまり進展はなかった[5]ため、台鉄では48両の購入計画を見直し、他の新しいプランに入札を行うことになった[6]。 その後も入札を取り巻く状況に変化が起きた。調達仕様書や最低価格についての改定を繰り返し行われた。その一方、かねてから台鉄が進めていた台東線の電化が完成に近づき、台東線電化のための車両の導入も必要になっていた[4]ため、車体傾斜式気動車84両の導入の代案も組み込むことになり、2010年半ばには購入車両数は136両へと大幅に増加することになった[7]。2010年10月に再度入札を募集した時には、日立は応札せず、入札社が1社しかなかったため、政府採購法が定める﹁三社が入札﹂という基準に達しなかった[8]。 2010年11月に再度入札が行われ、日立と丸紅商事が共同で応札を行ったが、この時に日本車輌製造と住友商事が共同で応札に加わった[7]。これでも﹁三社が入札﹂という基準には達していなかったが、この2社の入札内容により審査が行われた。その結果、日立では定められた期限内に車両を納入することが出来ないとされ[9]、住友商事が落札することになった[9][7]。そして2011年1月6日には台鉄の新型車両が日本車輌製造で受注されたと発表され[10]、17編成・全136両の車体傾斜式電車の契約が行われた[9]。こうして、17編成・全136両の車体傾斜式電車は日本車輌製に変更されることになった。すでに運用されている6編成48両のTEMU1000形と区別されることになった。 このような経緯を経て登場した新型車両が、TEMU2000形﹁普悠瑪﹂である。車両概要
﹁普悠瑪﹂は8両編成で、構造上では4両を1ユニットとして、背中合わせに2ユニットを連結した状態である。﹁TEMU﹂という形式称号は、電車を表す "Electric Multiple Unit" の頭文字に[11]、﹁太魯閣﹂と同様に、車体傾斜式車両であることを表わす "Tilting" の頭文字を付加したものである[12]。 ﹁普悠瑪﹂は系列中に4形式が存在する。東部幹線上において、8両編成の状態で台北側の先頭車両︵1号車︶が奇数番号となる。 TED2000形 ﹁普悠瑪﹂の編成において両端の先頭車︵1号車・8号車︶となる制御車 。形式の "D" は "Driver" の頭文字で、運転台のある車両をさす[11]。 TEMA2000形 ﹁普悠瑪﹂の編成中間に組み込まれ、2号車・7号車となる電動車 。形式の "M" は "Motor" の頭文字で、駆動用動力を搭載した車両をさす[11]。車両番号は後述のTEMB2000形との連番となっており、TEMA2000形だけで見れば2番飛びとなっている[13]。 TEP2000形 ﹁普悠瑪﹂の編成中間に組み込まれ、3号車・6号車となる付随車 。形式の "P" は "Power" の頭文字で、集電装置のある車両をさす[11]。 TEMB2000形 ﹁普悠瑪﹂の編成中間に組み込まれ、4号車・5号車となる電動車。車両番号は前述のTEMA2000形との連番となっており、TEMB2000形だけで見れば2番飛びとなっている[13]。車体
構体
先頭車は車体長21,745mm・全長22,095mm[14]、中間車は車体長20,000mm・全長20,700mm[15]で、車体幅は2,900mmである[9]。 車体は台枠を含めて全てアルミニウム合金製で[9]、中空形在を用いた軽量構造となっている[9]。車体断面は側面窓下部が最大車体幅で[9]、その上下で大きく車体を絞り込んだ形状とする[9]ことで、車体傾斜時にも車両限界を超えない構造とした[9]。側面窓については固定式の窓を1,120mm間隔で配置しており、空調故障の際に開閉可能な窓と、非常時にハンマーで窓ガラスを破ることが可能な非常用脱出窓が、各車両4ヶ所ずつ設定されている[9]。先頭部
内装
主要機器
電装品
台車
運転室
その他機器
増備途上での変更点
沿革
車両データ
編成表
脚注
注釈
出典
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で外部リンクを指定しないでください (説明)
(11)^ abcd蘇昭旭﹃臺灣鐵路火車百科 第三版﹄ (2014) p.86
(12)^ 蘇昭旭﹃臺灣鐵路火車百科 第三版﹄ (2014) p.114
(13)^ abとれいん 通巻489号 蘇昭旭・前里孝﹃MODELERS FILE 台湾鉄路管理局 TEMU2000型﹄ (2015) p.20
(14)^ とれいん 通巻489号 蘇昭旭・前里孝﹃MODELERS FILE 台湾鉄路管理局 TEMU2000型﹄ (2015) p.28
(15)^ とれいん 通巻489号 蘇昭旭・前里孝﹃MODELERS FILE 台湾鉄路管理局 TEMU2000型﹄ (2015) p.29
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