出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
勝利はいただき(原題:THREE LITTLE PUPS、1953年12月26日) は、アメリカ合衆国の映画会社、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー︵MGM)社に所属していたアニメーターのテックス・アヴェリーによる作品のひとつ。
注意‥以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
スタッフ
●監督 テックス・アヴェリー
●制作総括フレッド・クインビー
●音楽 スコット・ブラッドリー
●アニメーション制作 ウォルター・クリントン、グラント・シモンズ、ロバート・ベントレーマイケル・ラー、レイ・パターソン、
●脚本 ヘック・アレン
●背景 ベラ・オーマン
内容
スヌーピー、ルーピー、ドルーピーの犬の三つ子の兄弟がいた。ルーピーは藁の家を作り、スヌーピーは木の家、ドルーピーはレンガの家を作った。ちょうどそこに野犬狩りのオオカミが乱入してきた。
オオカミは藁の家と木の家を吹き飛ばす。二人は慌ててドルーピーのレンガの家に逃げ込む。オオカミはレンガの家を吹き飛ばそうとするが全く効かないので、壊そうと丸太や手榴弾に大砲を使うが全く効かない。
最後は多量の爆薬を使い、﹁そしたら今度はテレビスターになって稼ぐさ﹂という言葉を残し爆薬は爆破。そしてクレーターの様な穴が空いた状態でレンガの家が残っていた。そして前述に話した通りオオカミはテレビスターとなり西部劇のガンマン役となり、それを見ていたドルーピー3兄弟であった。
今回の作品は何故かオープニングの﹁droopy﹂と表示されるクレジットが表示されなかった。
登場するキャラクター
●ドルーピー
今回は童話のキャラクターになっている。
●スヌーピー
間抜けな顔をしていて、性格も落ち着きがない。ピーナッツにでてくる犬と名前が同じだが、無関係である。
●ルーピー
上記のスヌーピーと同じ性格。上記の3人はマイケル・ラーのドルーピー作品の﹁Brackboard Jumble﹂(いたずら教室)にも登場する。
●オオカミ
今回の悪役。野犬狩りをしている。最初は凶暴な顔をしていたが途中からは冷静な性格になっている。彼の代名詞とも言える﹁Kingdom Coming﹂の口笛はこの作品から吹いている。ドルーピーたちを捕まえようと何回も挑戦するが失敗している。
●猫の人形
オオカミがドルーピーを外におびき寄せる為に使用した人形。この人形は本物の様に、ネズミを見ると追いかけたり、ブルドッグを見ると悲鳴をあげる。この人形はハンナ=バーベラの作品の﹁トムとジェリー﹂のトムに酷似している。
日本でのテレビ放映
TBS版の﹁トムとジェリー﹂の短編に挟まれて放映された。
概要
●今回の作品の中盤からテレビが出てきた為、アンテナが装着されている。また、作品が公開された1953年頃にはすでにアメリカではテレビは一般家庭では普及しているが、日本ではこの年からテレビ放映が開始している。
●作中にオオカミが吹いているKingdom Comingは南北戦争の時期の軍歌であり、ヘンリー・クレイ・ワークが作詞・作曲した。
関連作品
●﹁3匹のこぶた﹂
今作の原作(?)。因みに原題の﹁THREE LITTLE PUPS﹂の直訳は﹁3匹の子犬﹂である。
●﹁いたずら教室﹂
今回この作品を制作に関わったマイケル・ラーの監督作品で1957年に公開。酷似しているシーンがいくつか見られる。
●﹁トムとジェリー﹂
トムにそっくりな人形や、スパイクに瓜二つな犬までいる。
●﹁うそつき狼﹂
同監督の作品で1942年公開。同じ3匹のこぶたのパロディ作品である。
関連項目
|
---|
1940年代 |
1940年 |
|
---|
1941年 |
|
---|
1942年 |
|
---|
1943年 |
|
---|
1944年 |
|
---|
1945年 |
|
---|
1946年 |
|
---|
1947年 |
|
---|
1948年 |
|
---|
1949年 |
|
---|
|
---|
1950年代 |
1950年 |
|
---|
1951年 |
|
---|
1952年 |
|
---|
1953年 |
|
---|
1954年 |
|
---|
1955年 |
|
---|
1956年 |
|
---|
1957年 |
|
---|
|
---|
カテゴリ |