土方為次郎
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土方 為次郎︵ひじかた ためじろう、文化9年(1812年)-明治16年(1883年)︶は、幕末・明治の一般男性。新選組副長土方歳三の実兄。為二郎とも。
雅号は閑山亭石翠︵かんざんていせきすい︶。
武州多摩郡石田村の豪農土方義諄︵隼人︶の長男として生まれる。
長男ではあったが盲目だったため、家督は次男の喜六が継いだ。
﹁目が自由だったなら決して畳の上では死なない﹂と常々言っていたほどの豪傑だったが、剣術がわりに三味線浄瑠璃や俳句を嗜み、佐藤彦五郎と同じ趣味同士仲が良く、妹・のぶが嫁いだこともあって、佐藤家にはよく出入りしていたと言う。
嵐の日に川を泳いで渡ったり、弟・歳三に結婚の斡旋をしたりしている。
新選組を結成した歳三から、彦五郎と連名で為次郎へ宛てた手紙が現存する。
生涯独身だった。享年72歳。