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「柔構造」の版間の差分

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== 高層ビルにおける柔構造 ==

== 建築物における柔構造 ==

構造物を外力に耐えさせる考え方として、一つは、外力をそのまま構造体全体に入力する「[[剛構造]]」がある。実際の[[構造計算]]においては、想定される外力が十分な時間にわたって作用し続けると仮定した静的解析を行うことが主流であるが、結果として、「外力を生のまま全て受け止める」形式になる。この考え方は、[[固有周期]]の短い構造体が受ける地震力に近く、現在でも中低層の建築物における構造計算では主流となっている。


一方、固有周期の長い構造体では、地震の揺れが構造物全体に伝わるまでに時間がかかるため、上記の解析方法は現実と全く一致しない。短周期の揺れが基礎に入力されても、構造体が応答する前に逆方向の力を受けることとなるためである。この違いは、柔らかい棒を立て、ゆっくりと揺らした場合と素早く揺らした場合の動きを見れば想像できる。もし構造物の固有周期が、地震波の主要な成分よりも十分に大きければ、その構造体が受ける地震力は十分に小さくなる。






調[[]]


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近年では、[[コンピュータ]]による構造計算が発達したことで、入力された地震力が構造体の中を伝わってゆく様子を時系列で解析してゆく[[時刻歴応答解析]]と呼ばれる手法も登場しており、かつてよりも高さのある建築物の設計が可能となっているが、この時刻歴応答解析は、柔構造と親和性が高い。


== 歴史 ==


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その後、日本初の高層ビルとなった[[霞ヶ関ビル]]を構造設計するにあたり、耐震構造の専門家で柔構造研究をしていた[[武藤清]](東京大学教授; [[鹿島建設]]副社長)は柔構造を採用し、その設計を行った。

その後、日本初の高層ビルとなった[[霞ヶ関ビル]]を構造設計するにあたり、耐震構造の専門家で柔構造研究をしていた[[武藤清]](東京大学教授; [[鹿島建設]]副社長)は柔構造を採用し、その設計を行った。



== 長所・短所 ==

一方で、柔構造は風圧により揺れやすくなる点もあり、現在は[[免震]]構造技術と共に用いられる

* 剛性を一定以下に抑えることを前提としているため、構造物全体の重量を抑えることができる。軽量化は地震力の低減にも結びつく

* 剛構造では設計不可能な高層建築物が設計できる

* 風圧などにより揺れやすくなる現在は[[免震]]構造技術と共に用いられることも多い)

* 中低層の建築物の設計手法としては採用できないことが多い


* [[]]

== その他の柔構造 ==







== 関連項目 ==

* [[剛構造]]

* [[構造計算]]

* [[固有周期]]

* [[免震構造]]

* [[時刻歴応答解析]]



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2010年2月23日 (火) 01:31時点における版



建築物における柔構造








調




歴史


1,000

1923

; 鹿

長所・短所











その他の柔構造





関連項目