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2023年7月19日 (水) 05:47時点における最新版
細川 隆英︵ほそかわ たかひで、1909年 - 1981年5月23日︶は、日本の植物学者[1]。戦前に南方諸島の植物地理学を研究した[1]。
略歴[編集]
熊本に生まれた。おじに政治評論家の細川隆元がいる。1932年に台北帝国大学理農学部を卒業し[1]、台北帝国大学の助手、講師を務めた。南方諸島の植物地理学を研究し[1]、日本の植物区系の区分線として小笠原の南に細川線を提唱した。終戦後、国立台湾大学に改称された大学にしばらく講師として留まった後、1946年に日本に帰国、熊本師範学校教授を経て、熊本女子専門学校教授。1948年から九州大学助教授となり、1973年まで九州大学で教えた。九州大学時代はブナ林の蘚苔類の研究も行った[2]。 クロウメモドキ科の種 Alphitonia carolinensis Hosok. やスベリヒユ科の Portulaca insularis Hosok. を記載した。著作[編集]
- 南方熱帯の植物概観 朝日新聞社 (1943)
- 生物の分類と生態 研究社 (1952)
- 福岡県の自然 : 自然の現状と保護対策 細川隆英 監修 ; 福岡県の自然を守る会 著 福岡県の自然を守る会 (1973)
参考文献[編集]
(一)^ abcd田川日出夫﹁細川先生を偲ぶ﹂﹃日本生態学会誌﹄第32巻第4号、日本生態学会、1982年、546頁、doi:10.18960/seitai.32.4_546。
(二)^ 大場秀章編﹃植物文化人物事典﹄日外アソシエーツ、2007年。ISBN 4816920269