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「美術史」の版間の差分

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==美術史批判と方法の拡散==

==美術史批判と方法の拡散==



分析のための視点や技術を多様化してきた美術史学は、20世紀後半になって大きな転換点を迎えた。とりわけ巨匠による傑作が、主題や表現様式によって時代を画する「カノン(=規範的作品)」として美術史の叙述の中心を占めてきたことに対しては、厳しい批判が行われるようになった<ref>Jonathan Harris, Art History: The Key Concepts (London: Routledge, 2006, pp. 45-46)</ref> 。

分析のための視点や技術を多様化してきた美術史学は、20世紀後半になって大きな転換点を迎えた。とりわけ巨匠による傑作が、主題や表現様式によって時代を画する「カノン(=規範的作品)」として叙述の中心を占めてきたことに対しては、厳しい批判が行われるようになった<ref>Jonathan Harris, Art History: The Key Concepts (London: Routledge, 2006, pp. 45-46)</ref> 。



たとえば「傑作」「歴史」といった概念が西欧世界において規定されており、したがって「美術史」も西欧の視点に大きく偏っていること、男性中心の社会や文化が生み出した価値観が作品分析に大きく影響していることなどが批判され、女性やマイノリティ、非西欧世界、労働者階級といった観点からのアプローチが積極的に追求されるようになった<ref>ハンス・ベルティング『美術史の終焉?』元木幸一訳、勁草書房, 1991. [原著 1895年、英語版1987年]</ref>。

たとえば「傑作」「歴史」といった概念が西欧世界において規定されており、したがって「美術史」も西欧の視点に大きく偏っていること、男性中心の社会や文化が生み出した価値観が作品分析に大きく影響していることなどが批判され、女性やマイノリティ、非西欧世界、労働者階級といった観点からのアプローチが積極的に追求されるようになった<ref>ハンス・ベルティング『美術史の終焉?』元木幸一訳、勁草書房, 1991. [原著 1895年、英語版1987年]</ref>。


2012年10月31日 (水) 14:31時点における版


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西西西[8]

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姿[9]





  • 専門誌、学会
  • 専門の細分化
  • 教育機関
  • 美術館と美術展

美術史の方法論

日本の美術史学


脚注



(一)^ 22002"Art history" (Grove Dictionary of Art, Oxford UP, 1996) 

(二)^ 5 1985, pp. 217-225

(三)^ :--12西13, pp. 18-43, 2007)

(四)^ 5 1985, pp. 217-225

(五)^ 1988

(六)^ 1989, pp. 22-27

(七)^ Jonathan Harris, Art History: The Key Concepts (London: Routledge, 2006, pp. 45-46)

(八)^ , 1991. [ 18951987]

(九)^ ""20113, pp. 69-84

文献リスト

  • パノフスキー「イコノグラフィとイコノロジー」(中森義宗ほか訳『視覚芸術の意味』岩崎美術社、1971, pp. 37-66)
  • 神林恒道ほか編『芸術学ハンドブック』勁草書房、1989.
  • ウード・クルターマン『芸術論の歴史』神林恒道ほか訳、勁草書房、1993.
  • 若桑みどり『イメージを読む 美術史入門』筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2005. [親本 1993]
  • 三浦篤「西洋美術史学の方法と歴史」(高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』新書館、1997, pp. 194-217).
  • ロバート・S・ネルソンほか編『美術史を語る言葉:22の理論と実践』秋庭史典ほか訳、ブリュッケ、2002.
  • V・ハイドマイナー『美術史の歴史』吉城寺尚子ほか訳、ブリュッケ、2003.
  • ダナ・アーノルド『美術史 〈1冊でわかる〉シリーズ』鈴木杜幾子訳、岩波書店, 2006.
  • 永井隆則編『フランス近代美術史の現在:ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から』三元社, 2007.

関連項目

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