「鈴木文助」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
21行目: | 21行目: | ||
|academic_advisors = [[鈴木梅太郎]] |
|academic_advisors = [[鈴木梅太郎]] |
||
|doctoral_students = |
|doctoral_students = |
||
|notable_students = |
|notable_students = 江本榮 |
||
|known_for = [[グリセリン脂肪酸エステル|グリセリド]]の[[分離]]および<br />その[[性質]]に関する[[研究]]<br />[[燐脂質|燐類脂体]]に関する研究<br />[[不飽和脂肪酸]]および<br />その[[誘導体]]についての研究 |
|||
|known_for = |
|||
|influences = |
|influences = |
||
|influenced = |
|influenced = |
||
44行目: | 44行目: | ||
=== 研究者として === |
=== 研究者として === |
||
大学卒業後は[[生物学者]]として研鑽を重ね、[[1923年]]︵大正12年︶には[[京都帝国大学]]にて[[教授]]に就任した。京都帝国大学では[[農学部]]の[[学部長]]に就任するなど、要職を歴任した。[[1934年]]︵[[昭和]]9年︶[[12月]]、母校である東京帝国大学に転じ、教授に就任した。東京帝国大学では、[[岳父]]である鈴木梅太郎が主宰した化学第二講座を引き継ぎ<ref name="lbc">﹁HISTORY――研究室沿革﹂﹃[http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/biological-chemistry/history/ 生物化学研究室 沿革]﹄[[東京大学|東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻生物化学研究室]]。</ref>、[[江本榮]]らを育てた。なお、それと並行して[[理化学研究所]]の[[研究員]]を兼任していた。しかし、病を得て東京帝国大学を退職した。それに伴い、化学第二講座は同じく鈴木梅太郎の門下である[[後藤格次]]が引き継ぐことになった<ref name="lbc"/>。[[太平洋戦争]]の戦火の中を生き延びたが、[[1949年]]︵昭和24年︶[[11月]]に死去した。
|
大学卒業後は[[生物学者]]として研鑽を重ね、[[1923年]]︵大正12年︶には[[京都帝国大学]]にて[[教授]]に就任した。京都帝国大学では[[農学部]]の[[学部長]]に就任するなど、要職を歴任した。[[1934年]]︵[[昭和]]9年︶[[12月]]、母校である東京帝国大学に転じ、教授に就任した。東京帝国大学では、[[岳父]]である鈴木梅太郎が主宰した化学第二講座を引き継ぎ<ref name="lbc">﹁HISTORY――研究室沿革﹂﹃[http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/biological-chemistry/history/ 生物化学研究室 沿革]﹄[[東京大学|東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻生物化学研究室]]。</ref>、[[江本榮]]らを育てた<ref>有山恒・[[川上行藏]]・江本榮出席者、[[丸尾文治]]司会﹁鈴木梅太郎先生を語る﹂﹃農芸化学の100年﹄[[日本農芸化学会]]、[[1987年]]、46頁。</ref>。なお、それと並行して[[理化学研究所]]の[[研究員]]を兼任していた。しかし、病を得て東京帝国大学を退職した。それに伴い、化学第二講座は同じく鈴木梅太郎の門下である[[後藤格次]]が引き継ぐことになった<ref name="lbc"/>。[[太平洋戦争]]の戦火の中を生き延びたが、[[1949年]]︵昭和24年︶[[11月]]に死去した。
|
||
== |
== 研究 == |
||
専門は[[生物学]]であり、特に[[生化学]]についての[[研究]]に従事した。また、大学生の頃は農芸化学科で学んだことからわかるように、[[農芸化学]]についての研究にも取り組んだ。生化学の見地から[[油脂]]について[[分析]]した研究が知られており、その成果を多くの論文として発表している。具体的には、[[グリセリン脂肪酸エステル]]の分離や性質に関する研究、[[燐 |
専門は[[生物学]]であり、特に[[生化学]]についての[[研究]]に従事した。また、大学生の頃は農芸化学科で学んだことからわかるように、[[農芸化学]]についての研究にも取り組んだ。生化学の見地から[[油脂]]について[[分析]]した研究が知られており、その成果を多くの論文として発表している。具体的には、[[グリセリン脂肪酸エステル]]の[[分離]]や[[性質]]に関する研究、[[燐脂質]]に関する研究、[[不飽和脂肪酸]]と[[誘導体]]に関する研究、などが挙げられる。これら一連の﹁脂肪酸及之を含有する生物体成分の研究﹂<ref name="ja">﹁第23回﹂﹃[http://www.japan-acad.go.jp/japanese/activities/jyusho/021to030.html 恩賜賞・日本学士院賞・日本学士院エジンバラ公賞授賞一覧 | 日本学士院]﹄[[日本学士院]]。</ref>が評価され、[[大日本帝国]]で最も権威のある[[学術賞]]であった[[帝国学士院賞恩賜賞]]が贈られることになり<ref group="註釈">[[帝国学士院賞恩賜賞]]は、のちの[[日本学士院賞恩賜賞]]の源流となった。</ref>、[[1933年]]︵昭和8年︶[[5月11日]]に授与された<ref name="ja"/>。なお、[[岳父]]であり師でもある鈴木梅太郎も[[帝国学士院賞]]を受賞しているが、恩賜賞は授与されていない<ref>﹁第14回﹂﹃[http://www.japan-acad.go.jp/japanese/activities/jyusho/011to020.html 恩賜賞・日本学士院賞・日本学士院エジンバラ公賞授賞一覧 | 日本学士院]﹄[[日本学士院]]。</ref>。
|
||
== 家族・親族 == |
== 家族・親族 == |
||
93行目: | 93行目: | ||
* [[不飽和脂肪酸]] |
* [[不飽和脂肪酸]] |
||
* [[油脂]] |
* [[油脂]] |
||
* [[リン脂質]] |
|||
{{Academic-bio-stub}} |
|||
{{Biosci-stub}} |
|||
{{Biochem-stub}} |
|||
{{Normdaten|VIAF=258358899|NDL=00075209|CINII=DA05657352}} |
{{Normdaten|VIAF=258358899|NDL=00075209|CINII=DA05657352}} |
||
{{デフォルトソート:すすき ふんすけ}} |
{{デフォルトソート:すすき ふんすけ}} |
2018年12月9日 (日) 06:59時点における版
すずき ぶんすけ 鈴木 文助 | |
---|---|
生誕 |
荒木 文助 (あらき ぶんすけ) 1887年1月 ![]() |
死没 | 1949年11月8日 |
居住 |
![]() |
国籍 |
![]() |
研究分野 | 生物学 |
研究機関 |
京都帝国大学 東京帝国大学 |
出身校 | 東京帝国大学農科大学卒業 |
指導教員 | 鈴木梅太郎 |
主な指導学生 | 江本榮 |
主な業績 |
グリセリドの分離および その性質に関する研究 燐類脂体に関する研究 不飽和脂肪酸および その誘導体についての研究 |
主な受賞歴 | 帝国学士院賞恩賜賞(1933年) |
プロジェクト:人物伝 |