高見寛恭

高見 寛恭︵たかみ かんきょう、1910年︵明治43年︶6月8日 - 1996年︵平成8年︶︶は日本の、真言宗僧侶。平成元年度第27回密教学芸賞授賞

経歴

●明治43年 兵庫県淡路島生まれ

●大正12年泉涌寺雲龍院道場にて泉涌寺長老泉智等和上に従い剃髪。

●大正15年から昭和2年にかけて高見寛應師に従い中院流加行灌頂成満

●昭和5年東寺法主松永昇道和上に従い受戒

●昭和9年 龍谷大学史学科卒業

●昭和24年6月高野山真言宗萬福寺住職就任 昭和59年真言宗大覚寺派蓮華光院安井門跡を相禀

●昭和6年4月から17年まで10年間東寺法主松永昇道大阿闍梨に従い、16年6月3日広澤流法流惣許可、同月4日小野諸流總印可を蒙り悉皆嫡承

●昭和6年4月より21年に至る15年間先師高見寛應大阿闍梨に従い、中院流、三宝院流意教兼伝憲深方洞泉相承、西大寺流、保寿院流、西院流、勧修寺流杲宝方、伝法院流、三輪雲伝兼伝御流神道等伝授される。

●昭和15年4月から23年12月まで京都東寺中学校教諭

●昭和22年4月1日から真言宗伝灯会三代会長

●昭和44年4月から49年3月まで高野山大学講師として密教大辞典編纂。

●昭和51年4月から54年3月まで高野山大学講師、54年4月から58年3月まで密教学科教授定年退職。

●昭和51年4月から52年3月まで種智院大学非常勤講師

●昭和55年7月から昭和60年弘法大師御入定1150年御遠忌事務局法会研究委員

●昭和59年1月 後七日御修法大行事︵導師‥大阿闍梨松本實道︶

●昭和63年11月 高野山学修灌頂十二会大阿

●平成元年密教学芸賞受賞

●平成2年1月 後七日御修法大行事︵導師‥大阿闍梨鈴木凰永︶

●平成8年 遷化

一流伝授

●昭和44年から45年まで三木市月輪寺、昭和59年から大覚寺にて、大覚寺門跡相承保寿院流

●昭和47年から48年まで高野山宝寿院、常喜院にて中院流院家相承

●昭和49年から50年まで岡山成願院にて三宝院流憲深方意教兼伝

●昭和50年から53年まで淡路八浄寺にて中院流院家相承

●昭和51年から52年まで小松市那谷寺にて御流神道

●昭和51年から今治高野山別院、愛媛宝寿寺にて西院流能禪方

●昭和53年から河内長野金剛寺、高野山釈迦文院にて安祥寺流

●昭和53年から徳島観音院にて中院流院家相承

●昭和54年から58年まで奈良西大寺にて西大寺流

●昭和59年から篠栗呑山観音寺にて御流神道

●昭和61年から奈良円生院にて三宝院流憲深方

その他、金剛峯寺、中山寺、善通寺、淡路千光寺、信貴山玉蔵院、泉涌寺、真言宗豊山派宗務庁、大神神社等各地にて一尊法、法式、講伝、神道護摩伝授

著作

●理趣法の心得

●真言宗引導作法具書

編作

●中院流院家相承伝授録 上下

●鎌田観應大和上中院流院家相承伝授録

●泉智等傳三憲伝授手鑑

●御流神道伝授録

●保寿院流大覚寺伝門跡相承伝授録 上下

●東寺傳西院流 上下

●西大寺流伝授録補闕鈔 上下

●安流伝授録 上中下

次第折本

●五日三時法4帖

●弘法大師秘法3帖

●星供護摩次第中院流1帖

論文

●﹁中院の本流﹂1970年

●﹁弘法大師法考﹂1970年

●﹁和田智満和上年譜考﹂1977年～1980年

●﹁密教葬儀序説﹂1978年

●﹁入唐八家の密教相承について﹂1980年

●﹁布薩儀則の問題﹂1981年

●﹁字輪観について﹂1982年

●﹁事相への心構え 真言行者として﹂1983年

●﹁引導諷誦文の研究﹂1983年