「DIPS (野球)」を編集中
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DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは[[勝利投手|勝利]]、[[敗戦投手|敗戦]]、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、[[安打|被安打]]や[[自責点]]、[[防御率]]も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。 |
DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは[[勝利投手|勝利]]、[[敗戦投手|敗戦]]、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、[[安打|被安打]]や[[自責点]]、[[防御率]]も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。 |
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一方で、「投手自身でコントロールできる部門」とは、野手が関与しない[[三振|奪三振]]、[[四球|与四球]]、[[本塁打|被本塁打]]の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。近年では[[ゴロ]]や[[ |
一方で、「投手自身でコントロールできる部門」とは、野手が関与しない[[三振|奪三振]]、[[四球|与四球]]、[[本塁打|被本塁打]]の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。近年では[[ゴロ]]や[[フライ]]の割合も投手がコントロールしやすい事が判明し、DIPSの評価に組み込まれている。 |
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元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を「守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない」としたDIPSのコンセプトはアメリカの[[セイバーメトリクス]]の間で大きな議論を巻き起こした。提唱当初は「バカげている」とマクラッケンに対して大量の抗議が殺到し、数少ない肯定寄りの人物であった[[ビリー・ビーン]]ですらも「私には信じがたい」とコメントしていたが、提唱から9ヶ月後にビーンはマクラッケンのこの説は正しいと表明した<ref>桑原晃弥『ビリー・ビーン弱者が強者に勝つ思考法: メジャーリーグの名物GM』(PHPビジネス新書、2015年)</ref>。 |
元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を「守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない」としたDIPSのコンセプトはアメリカの[[セイバーメトリクス]]の間で大きな議論を巻き起こした。提唱当初は「バカげている」とマクラッケンに対して大量の抗議が殺到し、数少ない肯定寄りの人物であった[[ビリー・ビーン]]ですらも「私には信じがたい」とコメントしていたが、提唱から9ヶ月後にビーンはマクラッケンのこの説は正しいと表明した<ref>桑原晃弥『ビリー・ビーン弱者が強者に勝つ思考法: メジャーリーグの名物GM』(PHPビジネス新書、2015年)</ref>。 |