給水設備
表示
(高置水槽から転送)
![]() |
給水設備︵きゅうすいせつび︶とは、建築物や車両・船舶などに生活・業務に必要な水を供給するための設備である。上水道・中水道・工業用水道から受水したり敷地内の井戸から汲み上げた水を、必要とされる箇所に必要な水質で供給するため、適切な設計・施工・維持管理が必要である。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/Kouchi_suisou_01.jpg/250px-Kouchi_suisou_01.jpg)
建物の屋上に設置された高置水槽
高置水槽方式は、必要とされる圧力を得るため、給水の箇所よりも高い位置の水槽にポンプで揚水し、重力で給水するものである。
圧力タンク方式・圧力タンクなし加圧ポンプ方式と比較して、つぎの点が利点である。
●断水・停電時でも、タンクに貯留された水の利用が可能。また、災害対応のため配管破損時用の緊急遮断弁の設置が推奨されている。ただし、長時間停電で貯水量を使い切ると断水するので、停電時でも断水しない直結方式との比較では優位とはいえなくなる。
●必要な動力が少なく省エネルギーである。
●ポンプの発停回数が少なく長寿命である。
●圧力変動が小さい。
欠点
●定期的な水槽清掃と水質検査が必要である。
●設置面積が大きく、高所に重量物を設置するための構造上の配慮が必要である。
●タンクの保有水量が適切でないと、貯留時間が長くなりすぎ水質が悪化する場合がある。使用水量の変動が激しい場合は、水槽の保有水量を適切に変更しなければならない。
●日光の透過により藻や苔の発生する恐れがあり、水槽本体に劣化が生じる恐れがあるため、定期的な補修が必要となる場合がある。
﹁給水﹂の範囲[編集]
上水道における、止水栓から給水栓に至るまでの経路を給水と呼ぶ。給水方式[編集]
直結直圧式︵直結式︶[編集]
直結直圧式は、水道本管の圧力によって直接供給するものである。概ね、2階建て以下︵地域によっては5階程度まで可能︶の建築物に用いられる。管理の手間が少ない。一般的に戸建住宅ではこの方式が用いられている。直結増圧式︵直結式︶[編集]
直結増圧式は、水道本管から引き込まれた給水管に指定された増圧給水装置︵増圧ポンプ︶を直結し、給水管内の水圧を増圧して供給するものである。後述の受水槽方式と比較すると、水槽がなく、管理の手間が少なく、衛生面でもメリットが大きい。ただし、水道管の強度等、インフラが整っていない地域では使用することができない。 近年、受水槽方式に変わり多くの地域で普及が推進されている。 ●停電時には増圧給水装置が稼働できなくなり、増圧によって給水している上層階は断水する。高置水槽方式︵受水槽方式︶[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/Kouchi_suisou_01.jpg/250px-Kouchi_suisou_01.jpg)