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/dev/null

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Dev/nullから転送)

/dev/nullnullデバイスとも呼ばれる)は、UNIXUnix系オペレーティングシステム (OS) におけるスペシャルファイルの1つで、そこに書き込まれたデータを全て捨て(writeシステムコールは成功する)、読み出してもどんなプロセスに対してもデータを返さない(EOFを返す)。

概要

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/dev/null 使使Unix (bit bucket) (black hole) 

用途

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UNIXやUnix系OSのソフトウェアは、動作時に標準出力標準エラー出力に動作状況や、エラーや警告を伝えるメッセージを出力することがある。これらはデフォルトで画面に表示され、cronデーモンで自動的に実行された場合は出力されたメッセージ文がメールでユーザに送られたりする。シェルスクリプトなどにおいてもこれらのメッセージ出力が邪魔になることがある。ソフトウェアによっては、コマンドラインオプション等でこれらのメッセージを出力しないようにできるものもあるが、できないものもある。

そのような場合に、ソフトウェアが標準出力や標準エラー出力に出力するメッセージを /dev/null にリダイレクトするようにあらかじめ指定しておくと、これを回避できる。

他のOSにおける等価機能

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CP/MMS-DOSWindows NUL:NULNUL[1]PAUSE>NULNUL使AmigaNIL:Windows NTWindows\Device\NullDOSNULOpenVMSNL:

俗語

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UNIX使

/dev/null

/dev/null

/dev/null

PowerBook G4 The Titanium Powerbook G4 Sends other UNIX boxes to /dev/null.PowerBook G4UNIX/dev/null使

使/dev/null98%使1995 c't LED/dev/null

関連項目

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参考文献

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  1. ^ Microsoft. “SHELL Redirected to NUL Device Suppresses MS-DOS Message”. 2013年10月6日閲覧。