杉山城(埼玉県)の主郭

西 



 28mm24mm使調
増尾城(千葉県)の二ノ曲輪。曲輪の広がりを24mm相当で撮ってみたが、何とも締まりがない。ただの原っぱにしか見えない

 

 調
同じ曲輪で撮影位置を変えてみた。背後に土塁と説明板があるので、だいぶ城っぽく見える

  
多摩地方の某城。空堀を撮ったはずだが藪しか写っていない。土の城を歩いている皆さん、こんな写真を量産していませんか?

 この「藪ばかり問題」を克服するには、遠近感が強調される広角撮影のカメラワークを、身体に覚え込ませるしかない。一番いいのは、よく整備された(藪の少ない)城へ行き、ズームを広角端に固定した状態で、いろいろな場所でアングルを変えながら一日中、土塁や空堀を撮ってみることだ。そうすれば、28mmなり24mmなりで、肉眼の視覚とどのくらい遠近感が違うのかが、体感的に理解できるようになる。

山中城(静岡県)岱崎出丸の土塁を28mm相当で撮る。広角レンズの特性を活かして曲輪の広がりと土塁の奥行き感を出してみた

 

 
前の写真と同じ場所から何歩か踏み込んで撮ってみる。少し動くだけで、ずいぶん印象の違う写真になることがわかる

 

 調
中城(埼玉県)の空堀を24mm相当で撮影。空堀ということはわかるが画面が藪っぽい。土の城の撮影では草木に煩わされるのが常ではあるが…
ほんの一歩、右に動くだけでこの通り。邪魔だった手前の草をかわすことができた

 

 24mm28mm11
高天神城(静岡県)の空堀。あえてハイアングルから撮ることで、画面に奥行き感が出た。横堀のラインが続く感じがわかるでしょう?

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