『吾妻文庫』(歌川国芳)、国際日本文化研究センター蔵

(永井 義男:作家・歴史評論家)

江戸の常識は現代の非常識? 江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原などの性風俗まで豊富な知識をもつ作家・永井義男氏による、江戸の下半身事情を紹介する連載です。はたして江戸の男女はおおらかだったのか、破廉恥だったのか、検証していきます。

なぜ正常位以外が多いのか

 江戸の春画を見ていると、男女の性交体位はじつに多彩である。この点について、ある研究者が、「江戸の男女は性におおらかで、正常位以外の体位を好んだ」という意味の解説をしていたが、見当はずれと言えよう。


 

 

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