ミニマルテクノからチップチューンへ その出会い
“無意識の保存”としての音楽
──ドラマ制作やバンドは人との共同作業ですけど、TORIENAさんはこれまで﹁セルフプロデュース﹂という形でご自身のみで活動されてきましたよね。 TORIENA 私、こだわりが強くて曲げないタイプなので、当時から顧問の先生とかバンド仲間とも衝突してました。それで、他人とやるのはあまり向いてないのかもなって。始めはプロになろうと思っていたわけじゃないので、ただ自分の思い描いたことを自由に楽しくつくりたい、楽しくなかったら別にやる意味ないなって思ってました。 ──さまざまな表現方法がある中で、音楽を選んだ理由は? TORIENA 音楽は曲に歌詞をつけて、MVがあって、歌って表現をしたり、アートワークをつくったり…総合芸術をやりやすくて、自分の一番やりたいことにピッタリ合ってたっていうのがひとつ。 それに、最初はインスト曲ばっかりつくってたんですけど、言語化できないような気持ちも音にしたら伝わるかなって。自分でも意識していない、言葉にできない部分を形として残してくっていう意味で、音楽は“無意識の保存”だと思ってるんです。そうやって、音楽なら日記的に自分の気持ちを残していけるっていうのが2つ目の理由です。﹁チップチューンはジャンルであり手法である﹂
──そもそも、さっきから当たり前に出てきている﹁チップチューン﹂ですが、TORIENAさんにとってチップチューンって何なんですか? TORIENA ﹁音楽のジャンル﹂とも考えられますけど、私はゲームボーイやファミコンに入っていた﹁音源チップから出る音を使う﹂という手法だと思っています。あるいは、その音をリスペクトして、PCとかで再現してつくっていく音楽。 だから、チップチューンの中でジャズだったりポップスだったり、シューゲイザーみたいなことをやってる人もいっぱいいますよね。ジャンルでもあり、手法でもある。 でも、昔は﹁実機から出る音以外は認めねー!﹂みたいなガチガチのチップチューン原理主義者でした︵笑︶。4件のコメント
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匿名ハッコウくん(ID:1161)
す、すごいー
匿名ハッコウくん(ID:1157)
tomadさんってトイズだったんだ
匿名ハッコウくん(ID:1156)
神々しい、、、