ここ1年ほどで、アニメや漫画に登場するロボットキャラクターにAIを搭載して製品化する例が続いている。
そしてついに、元祖﹁人工知能キャラクター﹂とでも呼ぶべき﹃機動戦士ガンダム﹄の﹁ハロ﹂にAIを搭載した商品が、2018年に発売されることが明らかになった。
販売価格は未定だが一部スペックも公表され、明日10月3日︵火︶から6日︵金︶まで開催される﹁CEATEC JAPAN 2017﹂にてその姿がお披露目となる。
ロボットキャラと言えば﹁ハロ﹂ついに人工知能を搭載
SFロボットアニメ史に燦然と輝く金字塔を打ち立てたシリーズの原点アニメ﹃機動戦士ガンダム﹄に初登場した、小型の球形ロボット﹁ハロ﹂。
記念すべき第1話﹁ガンダム大地に立つ!!﹂の冒頭で登場し、主人公のアムロとやりとりするシーンも印象的だ。
発表された﹁ガンシェルジュ ハロ﹂は、このハロを“もし現代に存在していたら”をテーマに制作されたロボット。バンダイナムコグループが取り組むITエンターテインメントサービスブランド﹁BN・Bot PROJECT﹂の第1弾商品として発表された。
AIを搭載し、﹃機動戦士ガンダム﹄の知識を豊富に持った対話型コミュニケーションロボットとなるようだ。
特徴は3つ。
﹁ガンダム﹂について語り合える
ユーザーの発言を音声認識し、AIで意味と意図を分析。ネットワークに接続することで、データベースから最適な会話を選びとってくれる。
キャラクターや台詞、忘れられないシーンなど、作品にまつわるさまざまな会話を楽しめるという。
LEDで表情を演出
目と口にはLEDを内蔵している。その色や点滅で、状態や表情を演出。
前後左右に揺れたり、話をしている人の方向に向きを変えたり、ハロのように愛らしい動きを再現する。
会話、だけじゃない
スマートフォンとBluetooth接続を行うことで、外部スピーカーや目覚まし機能など、会話以外の機能も使用できるようになる。
これらを実現するにあたって、アニメ﹃機動戦士ガンダム﹄に特化した会話AIの開発には日本IBMが、ハロ本体の機構、回路設計及び生産にはVAIOがそれぞれ協力している。
﹁CEATEC JAPAN 2017﹂会場では、﹁ガンシェルジュ ハロ﹂以外にもバンダイナムコグループ各社が取り組んでいるロボットについて、デモンストレーションを交えながら紹介。プログラミングの技術提案等、現在の開発状況を見ることができる。
いよいよ現実がフィクションに追いつきはじめている。
にいみなお
執筆
/ KAI-YOU.net Chief Editor
1987年生まれ。ポップポータルメディアのサブスクリプションサービス﹁KAI-YOU Premium﹂編集長/株式会社カイユウ取締役副社長 。
ポップリサーチャーとして、アニメ、マンガ、音楽、ネットカルチャーを中心に、雑誌編集からイベントの企画・運営など﹁メディア﹂を横断しながらポップを探求中。
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